第9話
修正版を『最強無敵厨二病少年の勘違い英雄譚~我は全てを知っている(๑• ̀ω•́๑)✧ドヤァ(知らない)〜』を投稿しています。
そちらを見てくれると嬉しいです。
引き続きこちらでも下書きとして更新は続けさせていただきます。
「くっ……!」
強い……!
私は魔怪の強さに歯噛みする。
未だに犠牲者こそだしてはいないものの、犠牲者が出るのも時間の問題だろう。
いや犠牲者が出るどころか、このまま敗北し全滅する可能性だってある。
……私に。私に力があれば……!
私が諦め、絶望しかけていたその時。
黒が舞い降りる。
黒色の閃光が踊る。
斬撃が雨を切り、魔怪を切る。
私たちが束になっても敵わなかった魔怪がいとも容易く討伐された。
そこに立っていたのは仮面を被った一人の女性。
そして私達を囲むように幾数人もの仮面を被った女性が立っていた。
■■■■■
……。
………。
び、びっくりしたぁ。
僕はいきなり背後から声をかけてきたストーカさんに内心ドキドキする。
いきなり現れないでほしい。
びっくりするから。
それにしても、あのストーカーさんはいったい何者なのだろうか?
いつだったかは忘れたけど、結構前から僕のストーカーしている人だ。
僕が散歩していると今日のようにいきなり立っていたりすることがあるからびっくりするのだ。
あ!そうそう丁度人体実験していた闇の組織ブリュンゲルを壊滅させて、人体実験されて死にかけていた可哀想な子たちに適当に回復魔法をかけてあげた後くらいの話だ!
いやー。思い出せてよかった。
それで、あのストーカーさんはまるで僕の配下のように振る舞っているけど……あんな人僕は知らない。
そもそも僕は神から使命を下されし孤高の剣士。
僕に配下がいるはずがないのだ。
……。
「うわー。すごい」
僕は思わず声を上げる。
あんなにきれいに魔怪を倒した人は初めて見る。
それにあのストーカーさんから感じる力は僕と少し似ている。
あのストーカーさんも僕と同じように神様から使命が下されら者なのかな?だとしたら僕のストーカーさんなんかしていないで、使命を完遂してほしい。
「ふぇ?」
僕の口から変な声が漏れる。
なんか、僕のストーカーさんが増殖していたのだ。
ストーカーさんは黒い仮面に黒で統一されたイカした服装をしているのだが、そんな格好をした人がいきなり増えたのだ。
ストーカーさんが増えた!?
……みんな胸が大きくて美人な人だなぁ。
「って違うし!」
そんなことよりここで僕も出ないとかありえない。
今こそ最もかっこいいその時!
なんかストーカーさんが勝手に作ってくれたタイミングを逃すわけにはいかない。
僕も混ぜて!
さっきよりも少し強い化け物が姿を現した段階で僕もボロボロのビルから飛び降りる。
倉橋さんがいるので、正体がバレないように黒い仮面を被り、そして深々としたフードを被って。
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