第8話
修正版を『最強無敵厨二病少年の勘違い英雄譚~我は全てを知っている(๑• ̀ω•́๑)✧ドヤァ(知らない)〜』を投稿しています。
そちらを見てくれると嬉しいです。
引き続きこちらでも下書きとして更新は続けさせていただきます。
「お前、なんで傘さしてないの?」
大雨の中、傘をささずに現れた僕に呆れたような視線を向けながら言ってくる悠真に一言。
「ふっ。僕の罪を洗い流すにはこれくらいの雨が丁度いい」
決まった!(決まってない。ただ痛いだけ)
「何言っているんだ。風邪引くぞ」
「風邪?何を言うか……僕は」
「お前の妹が泣いて悲しみ、キレるぞ」
……。
………。
「タオルと服と傘買ってくる」
僕はいそいそとそれらを買いに服屋である『しましま』に向かった。
僕がかっこよくてイカした服を買おうとしたら悠真に止められて、悠真が選んだつまらない服を買わされた。
なんで悠真も小夜(風和の妹)も僕が選んだ服を却下するのだろうか?
かっこいいのに……。
■■■■■■
「ふー。やっと目的地に行けるな」
僕と悠真は傘をさして有象無象の中に隠れるようにして歩く。
……僕の罪が……。
「だね」
「だねじゃねぇよ?お前のせいだからな?」
「……ごめん」
僕は素直に謝る。
僕が悪いし。
僕と悠真は今、本屋に向かっている。僕の参考書であり、悠真が好きな作家が書いているというラノベのシリーズの新作出たので、買いに行こうというわけだ。
ついでに面白そうなラノベがあれば幾つか。
「んにゃ?」
「どうした?」
「いえ、向こうから化け物たちの力と微弱な人間の力を感じる」
「……マジか?」
「うん。……これは……負けている?」
「やばいじゃん!今すぐ助けに行ってやれ」
「うん!わかってる。助けられる命はできるだけ助けないと!ちょっと待ってて」
僕は町を歩く有象無象たちの精神に働きかける。
僕という存在を正しく認知できないように。ここで僕が空を飛んでも何も感じないように。写真や動画に映らせないように。
「行ってくる」
僕は神から与えられし魔力を使って空を飛び、誰かが襲われている場所に向かった。
■■■■■
「よっと」
僕は時空の亀裂を広げ、異空間に入る。
そこは化け物たちの世界。
赤い空。赤い大地。赤い水。
建物は壊れ、風化し、草木に侵略されている。
「よっほっせ」
ボロボロのビルを渡り歩き、戦っている人間たちの姿を見下ろせる場所に立つ。
あれ?転校生の倉橋さんがいるじゃん。
へぇー、弱いのに一生懸命戦う人たちの一員だったんだ。倉橋さん。
倉橋さん頑張っている。
頑張れー。
本当にやばくなったら手助けしよう。
「影様」
「……ん?なんだ?」
僕はいきなり後ろから聞こえてきた声に平然と声を返す。
「ここは私達足にお任せください」
「うむ。任せよう」
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