第7話 鬼神
「あんまおいしくねえなぁ。」
「空也を食べた!?」
「空也様っ!空也様も鬼くらいに…」
その時、鬼くらいは急に苦しんだ。
「なんだ!これはっ!苦しい…うぅ…」
ドカン!
そんな音を出して鬼喰らいの声は聞こえなくなった。
そこに見えたのは鋭く反り立つ角を持ち、金棒を持った鬼…いや、人だった。
「鬼神…様…」
「白夜殿、鬼神というのは?」
「鬼族に伝わるお伽話のようなものです。私の村の村長ですら鬼喰らいを倒すのに苦戦したらしいのですが、昔鬼喰らいを1発で倒した鬼を鬼神と呼んでいるんです。鬼神の血筋の者はその力を受け継いでいるとも聞いたことがあります。」
「もしかしたら空也が…?」
「何ぺちゃくちゃしゃべってんだ。俺は鬼喰らいだぞ、鬼の子如きに殺されるかっ!」
「死ね。」
その言葉が聞こえた瞬間鬼喰らいは消滅した。
妖気も感じられない、完全な消滅。
伝説金棒を腕に抱え空也は横たわって倒れていた。
空也は琥珀に助けられたらしい。
空也も本当のことは気づいていない。
その頃の記憶がないそうだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます