第4話 鬼喰らい

「鬼はうめぇなぁ…ん?これは上級どころか超級の匂いだ。食いにいくか…」


鬼は普通身長が3〜5mほどであるが、鬼喰らいはその倍、10m以上ある。

鬼喰らいは人間の妖気ではなく、鬼を丸ごと食べる。そのせいで鬼喰らいは鬼にとって最恐の妖怪である。まして、それが怪魔であるならそれは危ないだけではすまされない。



「支那、ビビらせないでくれ…」

「鬼喰らいはそんなに怖いものなの。」

「僕が鬼族の混血だから鬼喰らいの標的になる可能性があるとかめちゃくちゃ怖いじゃん。」

「ん〜そだね〜。」

「10mって流石におかしいだろ。」

「鬼にとっては少し身長が倍なだけだよ。身長140cmの人からの180cmとほぼ一緒でしょ。」

「いや違すぎるだろ。というか僕身長185なんですけど、身長5倍以上の相手にどう立ち向かえと?」

「まぁ鬼喰らいに狙われるなんてことはほぼないから安心して。なにせ鬼喰らいが生まれるのは数百年に一度って言われてるからね。」

「よかったぁ。」


このフラグが回収されるのはいつになるだろうか…



ーーーーーーーーーーーーー


「ほぉ〜?こんなところに鬼の村があったなんて知らなかったなぁ〜?はっはっは!!」

「やっやめろっ!こっちに来るなっ!」

「きゃぁぁっ!」


悲鳴と共に聞こえる鬼喰らいの笑い声。

この笑い声を天馬空也が聞くことになるのはそう遅くならないだろう…

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