第8話 成長
恵姉ちゃんが疲れを回復させてくれた。しかし、これ以上はやりすぎと止められた。
「能力量には人それぞれ決まった量があるの。特訓で少しは増えたと思うけど今日はこのくらいにしておきましょう。」
恵姉ちゃんはそう言うとテントをたて始めた。僕も手伝った。しかし、肝心の食料はどうする。
「カップラーメンを持ってきてるわよ。和君の能力で火は起こせるし。」
恵姉ちゃんは僕の心を読んだようだった。恵姉ちゃんはやかんをリュックから取り出し
「頼んだ。」
と言った。僕は川に水をくみに行った。まだ夕方だったのでそれほど暗くなかった。テントの所に戻ってみると何か音がする。熊だった。恵姉ちゃんに襲いかかるところだった。火の能力は間に合わない。しかし恵姉ちゃんは熊に二、三発パンチを打った。熊がダウンした。
「恵姉ちゃん。大丈夫。」
「和君、見てた。これが私の特訓の成果よ。体中の細胞や組織を活性化させてバカ力を発揮する。私の回復能力を自分に使ったようなものね。」
僕はたくましい従妹にポカンとした。
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