第7話 成果

初めはどうなることかと思ったが半年もすると3時間脳トレもできるようになった。脳はだんだんと慣れていくようだった。焚火動画を見て火のイメージも強くなった。図書館通いは脳の本を読んだ。人間は成長するにあたって正比例で成長するのでなく、ちょっとずつ上昇して才能が開花したようにいきなり急上昇するらしいと書かれていた。コツコツやるのは無難なことなのだった。僕は

「恵姉ちゃん。そろそろ実践練習しようよ。」

「いいわね。」

僕と恵姉ちゃんは人里離れた山の中に行った。

僕はあの風の能力を使う少年と対峙した時少年が吹き飛ばした扉の破片を反射的に燃やして防いだのだった。その練習から始めようとした。

「恵姉ちゃん。百本ノックのイメージでお願い。」

「オーケイ。いくよ。」

恵姉ちゃんに落ちた枝を投げてもらった。僕にぶつかる1メートルくらい前で枝は僕の火の能力で燃え尽きた。ボウッと音を立てて跡形もなく燃え尽きた。

「和君すごい。特訓の成果が出てるじゃない。」

僕は恵姉ちゃんに次々と投げてもらい百本こなした。しかしそこが能力の限界だった。僕はへとへとになった。

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