　肩の痛みの原因には、僧帽筋や棘上筋、肩甲挙筋、菱形筋などの筋肉疲労、血行不良などの肩こりがあります。

　腹筋もしくは背筋の筋力低下や、頭部を突き出した姿勢などにより、肩や首の筋肉に負担がかかり、筋肉の損傷、痛みの発現、痛みによる筋肉の緊張にという悪循環も考えられます。

　肩の筋の短縮が起こり柔軟性が低下すること、逆に筋が伸張位となり、筋力が低下し、肩関節の安定性が低下することも考えられます。

　なで肩や、頭部前方位の姿勢により、僧帽筋など肩と首の間の筋肉に負担がかかり筋肉痛が起きる、体幹の筋力低下、なで肩などにより肩甲骨の周囲の筋肉の筋力低下する、それに伴い動作時に痛みが生じる、ということがあります。

　原因は肩だけではなく、体幹の筋肉、下肢筋肉の影響も受けます。痛みのある肩の反対側の大臀筋や、ふくらはぎ、足の裏の筋肉の柔軟性低下が、肩の筋肉に筋膜を介して影響を及ぼすことがあります。筋肉は個別にあるのではなく、筋膜でつながっており一箇所に機能低下が生じると、他の部位に筋膜を介して影響し、筋肉の短縮や血行不良の連鎖を生じるという考え方です。　