第1章 筆頭聖奏師の落日②

「ミュ、ミュリエル・バーンビーと申します! これから聖奏師として頑張りますので、よ、よろしくお願いします!」

 そう言って頭を下げたのは、ふわふわの茶色の髪をかたに流した少女だった。

 着ているローブはおろしたてであることがいちもくりようぜんで、まだのりがいておりぱりっとしている。顔を上げると、くりくりとした大きな茶色の目があらわになった。農民として暮らしていたというのが信じられないくらいの、愛らしいぼうを持つ少女である。

 セリアは隣に立ってあいさつをしたミュリエルから部下たちへと、視線を動かした。

「昨日言った通り、彼女の指導は私が行いますが、皆でミュリエルを支えるように」

 はい、と聖奏師たちは声をそろえて返事をする。ミュリエルは軍隊のようにきっちりととうそつされた聖奏師たちの姿におびえているかのように、大きな目をきょときょと動かしていた。

(……きんちようするのも、仕方ないわよね)

 こうしやく家の生まれであるセリアとちがい、ミュリエルは王都ルシアンナに来るのもこれが初めてだという。

 セリアはミュリエルの肩に手を置き、不安そうなまなしの彼女に微笑みかけた。

「これからいつしよに頑張りましょう。あなたの成長を期待していますよ、ミュリエル」

「……は、はい。よろしくお願いします、セリア様!」

 ミュリエルはそう言って、大輪の花が開いたかのように微笑んだ。

 じやなそのがおを見て──セリアは、この子をしっかり育てよう、と志したのだった。


    〇 〇 〇


 ミュリエルを指導しようと決意したのはいいものの、物事はそううまくは進まない。

「無理です! 私、計算できないんです!」

 ミュリエルが悲痛な悲鳴を上げたが、悲鳴を上げたいのはこちらの方だ。

 彼女の向かいで計算の例題を書いていたセリアは、ずきずき痛む側頭部に手をやった。

 ミュリエルは、聖奏師としての実力が非常に高いことが分かった。たどたどしいながらも彼女が聖奏した結果、新人とは思えないほどの効果を発揮したのだ。

 これは期待できる──と、皆は思ったのだが。

だいじようです、ミュリエル。さあ、ここからもう一度──」

いや! セリア様、どうして私たちが計算なんてしないといけないんですか!?」

 ペンをほうり投げたミュリエルが、うるんだ目を向けてくる。隣に座っていた聖奏師がペンを拾ってデスクに置いてくれても、見向きもしない。

(勉強が苦手なのは仕方ないこととして、もうちょっと意識を変えてくれないと)

 セリアは努めて笑顔で、問題用紙を差し出した。

「聖奏師とて、聖奏だけすればいいわけではありません。報告書を書くこともありますし、備品をこうにゆうしたりする際には簡単な暗算も必要です」

「でも、私、勉強は苦手なんです。私は聖奏をして、ほかの仕事は他の人に任せた方が効率がいいじゃないですか」

「効率非効率の問題ではありません。それに、常にそばだれかがいるとは限らないでしょう? ……さあ、ペンを持って」

「ううう……もう嫌ぁ」

 うなって、ミュリエルはデスクにした。

(これは……ペネロペが可愛かわいく見えてしまうわね)

 今年入団したばかりのペネロペも平民出身だが、今のミュリエルよりもずっとこんじようがある。泣き虫だがへこたれないし、あれでいて案外図太い子なのだ。

 それに比べ、ミュリエルは甘えんぼうで、根気がない。聖奏は好きらしいのでどんどん新しいがくを覚える一方、勉強はからっきしで努力さえしない。

 結局、勉強時間がしゆうりようしてもミュリエルは初級の計算さえできなかった。毎年新人のめんどうを見ている聖奏師も、お手上げの様子である。

 そういうわけで夕方、仕事を終えたセリアは城の図書館をおとずれた。

(初級編の数学参考書があったはず)

 ミュリエルは勉学において、理解度が非常に低い。だが、根気強く教えれば少しずつ進歩するはずだ。むしろ、してもらわなくては困る。

「……あら、筆頭聖奏師よ。今日もまた、新人聖奏師をいじめたらしいわね」

「そうそう、私も見たわ、新人の子が、泣きながら部屋から出ていって──」

 女性たちの声が聞こえて、セリアは立ち止まった。彼女らはしやべりながら歩いているようでその声はすぐに聞こえなくなったが、セリアの気分はすぐには元にもどらない。

(ばかばかしいわ)

 確かに今日、ミュリエルは泣きながら部屋を飛び出してしまった。だがそれはセリアが虐めたからではなくて、ミュリエルがかんしやくを起こしたからだった。それに、ミュリエルの態度に対して厳しくしつせきしたのはあの新人教育係の聖奏師であって、セリアではない。

叔父おじ様に、なんと言われるかしら)

 公爵である叔父のことを考えると、ついついため息がれてしまう。

 叔父は筆頭聖奏師になったセリアを一族のほこりだと言ってくれるが、や使用人たちからの評判がよくないことについてはしばしば苦言をていされている。

 元々叔父は、公爵れいじようでありながら家のためではなく自分の恋のために身分の低い父とけつこんしたセリアの母を、快く思っていなかったそうだ。もしセリアが落ちぶれることがあれば、叔父は一族のはじだとようしやなくセリアを見捨てるだろう。

(……でも、エルヴィス様がいらっしゃるもの。大丈夫よ)

 国王と筆頭聖奏師の結婚は、周りの理解さえ得られれば理想的なものだろう。そうなればきっと叔父も、セリアのことを認めてくれるはずだ。

 だから、それまでの間にれいらくすることがあってはならない。何があっても。

「……あ、セリアだ」

 いつの間にかきつく目をざしていたセリアは、明るい声を耳にしてはっと顔を上げた。視線を向けた先、しよの間からひょっこりと顔をのぞかせている青年の姿が。

 彼はセリアと目が合うと陽気に笑い、歩み寄ってきた。

「おつかれ、セリア。探しものかい?」

「あら……久しぶりね、デニス」

 青年の姿を目にして、セリアは肩にこもっていた力をいてふっと微笑ほほえんだ。

 手をってにこやかに微笑む男の名は、デニス・カータレット。ファリントン王国騎士団に所属している、青年騎士だ。

 首筋でわえたくすんだ金色のかみが、窓から差し込むひかえめな夕日を受けて赤っぽくかがやいている。騎士団のだんであるあいいろの隊服がよく似合う、笑顔のまぶしい好青年だ。

 セリアよりひとつ年上のデニスとは、学生時代に知り合った。

 セリアが貴族女子のみが通う学校に八歳から十二歳まで通っているころ、平民出身の男の子であるデニスは少しはなれたところにあった寄宿学校に通っていたという。

 学校同士の交流はほとんどないが、両学校の中間地点にある図書館は両校の生徒が利用していた。デニスとは七年ほど前、その図書館で出会ってから親しくなった。

 デニスは人当たりがいい気さくな少年で、知識も豊富だった。とりわけ世界各国の情勢や地理歴史にたんのうで、セリアは彼のうんちくのおかげで社会科の成績を上位に保てた。

 そんなデニスはセリアにとって数少ない、心を許せる大切な友人だ。

「そうだね。セリアが筆頭になってからは、めっきり会う機会が減ったかも」

 デニスはそう言い、辺りの書架から手近な本を取り出して、表紙を見た。

「……この辺は、参考書? セリア、今以上に勉強するのか?」

「いいえ、今日はこの前入ってきた新人用の参考書をつくろいに来たの。聖奏はともかく、勉強の方はしっかり教える必要のある子なのよ」

「そっか。実は騎士団の仲間も、新人の子と君のことについて、あれこれ言っているんだ。……でも僕は、セリアがどれほどいつしようけんめいなのかよく知っているからね」

 真面目まじめな顔になったデニスを、セリアは見上げた。

 子どもの頃から腹を割って話をしてきたデニスは、セリアの性格もよく知っている。だから、騎士団などで流れているうわさが真実ではないと分かってくれているのだ。

 そんな彼のこころづかいがありがたくて、セリアは微笑んだ。

「ありがとう、デニス。……正直、ちょっとだけ苦しく感じていたのよ」

「うん、そうだろうと思った。僕も昔よりはしようかくしたし、きっとセリアの力になれると思う。何かあったらえんりよなく話してくれよ」

 自分の胸をどんとたたいてそう宣言するデニスの笑顔が眩しくて、うれしくて、申し訳なくて、しように泣きたくなった。

(うん、大丈夫。仲間も、陛下も、デニスもいるから)

 きっと、大丈夫。


    〇 〇 〇


「セリア様、ひどいです! どうして傷を完治させてあげないのですか!?」

 ミュリエルになじるように言われたセリアは、またか、とたんそくした。

 今彼女が異議を申し立てているのは、先ほど行ったりようについてである。

 いつものように、セリアは負傷した騎士にちゆうまでしか聖奏を聞かせなかった。それについてミュリエルが、こわだかに反論してきたのだ。

「あの騎士様のあしれは、完全に治まっていません。これじゃあ馬に乗れません! 騎士様がかわいそうです!」

「でも、日常生活を送ることは可能よ。いつも言っているでしょう。わた──」

「セリア様はひどいです! そうやってせいれいの力にたよりすぎたらだめとか、精神力が弱まるとか言って、かんじやを放置するなんて!」

 ミュリエルの高い声が脳にひびき、セリアは顔をしかめる。

 ミュリエルの反論にうんざりしてきたのはもちろんだが、それだけではない。

 ここはまだ、騎士団のめ所──つまり周りには、騎士たちもいる。しかも彼らは、セリアにはんこうするミュリエルをきようしんしんに──ある者は期待のまなしで見つめているのだ。

(これじゃあ、みなへの説得も難しくなるじゃないの!)

 今まで彼らが文句を言いつつもセリアに従っていたのは、他の聖奏師たちもひっくるめて「それが正しい」というふんかもし出していたからだ。

 だが今、新米聖奏師であるミュリエルがセリアの行動理念に異を唱えている。

 ミュリエルの考えは騎士たちと同じ。聖奏の力があるのならば途中でやめたりせず、最後まで聞かせるべきだというのだ。

(それがよくないのだって、何度も言っているのに……)

 ミュリエルも、最初のうちは大人しく話を聞いていた。だがやがて彼女は年少者たちをじやけんあつかうようになり、年長者の言葉にも耳を貸さなくなり、そして最後にはセリアの説教さえさえぎるようになった。

(疲れた……)

 騎士団での仕事を終えたセリアは、ふらふらになりながら作業部屋に戻る。ミュリエル一人の相手でこれほどまでへいするとは、思っていなかった。

 ミュリエルは、とにかく目立つ。容姿はもちろんのこと、可愛かわいらしい声は案外遠くまで聞こえるので、彼女が泣けば皆が「また筆頭が泣かせた」と噂し、彼女がセリアにかえば「新人の方が理にかなっている」と同意の声を上げる。

(私だって、好きで聖奏を途中でやめているわけじゃないのに!)

 精霊の力を呼び起こす聖奏は、聞いているだけでも幸せな気持ちになれる。中には「禁書」と呼ばれる禁断の楽譜もあるが、それを読めるのは代々の筆頭だけ。セリアも一応内容を覚えてはいるが、それを使うつもりはない。

 最後までかなでて、患者を完治させたい。だが、精霊の力はむやみに使うべきではない。

 聖奏に頼りきりになると人の心は弱くなり、精神力がおとろえてしまう。今は他国とわたり合えているファリントンも、心が弱くなりすきが生まれれば他国からのしんりやくを受けてしまうかもしれない。

 ミュリエルにもそう教えてきたし、聖奏師でない者だって教養として邪神や精霊のことを学んでいるはずだ。

(このまま皆がミュリエルに同意してしまったら、危ない)

 ミュリエルの考えを改めさせなければならない。城中の人間の意識も同じだ。

 ……自分がやるべきことは分かっている。それなのに、どのようにすればいいのかがセリアは分からなくなっていた。


    〇 〇 〇


 ある日、セリアとミュリエルはとうとうエルヴィスのぜんに呼ばれた。

「……ここしばらく城内で噂になっているそなたたちのことを、さすがに国王として看過できぬようになってきた」

 エルヴィスは、セリアとのおうの時間に見せる甘い雰囲気をいつさいぬぐい去った厳格な眼差しでそう告げた。

「セリア・ランズベリー、そしてミュリエル・バーンビー。そなたたちは聖奏師として協力するべきであろう。それなのになぜ、身内同士でいさかいを起こしている?」

 セリアはぐっとくちびるみしめて、だんじようのエルヴィスに発言の許可を取った。

「私はミュリエル・バーンビーの実力を評価しております。聖奏師としての才能にめぐまれた彼女ならば、私が退いた後の筆頭候補にもなるだろうと思って教育して参りました」

 自分が退く──つまりおうになるということだが、それはまだ口にできない。

「その過程で、彼女と意見の食いちがいが生じてしまったのです。わた──」

「陛下、発言してもいいでしょうか!」

 セリアはぎょっとして、となりひざまずくミュリエルをぎようした。ミュリエルがセリアの言葉を遮るのはもはや日常はんになっていたが、まさか国王の御前でも同じことをするとは。

 エルヴィスは難しい顔でミュリエルを見下ろした後、「……よい」と言った。

 ミュリエルはローブのすそをちょちょっとはらい、いつものようによく通る声で話し始める。

「私は、セリア様のお考えに完全同意することができません。私たちの力は人のために使うべきなのに、セリア様は聖奏師としての力を十二分に活用していないと思います」

「……それが代々の筆頭の考えであると、私は聞いているが?」

 さすがにエルヴィスは、ミュリエルの言葉に簡単に落ちたりはしないようだ。

 内心あんするセリアだが、ミュリエルはかたを落として首を横にった。

「……私は、生まれも育ちも田舎いなかです。だから、難しいことはよく分かりません。でも、今までずっと続けてきたことが必ずしも善であるとは限らないと思うのです」

「何をっ──!」

「静かにせよ、セリア・ランズベリー」

 思わず声を上げてしまったので、エルヴィスに制された。それがくやしく、セリアは唇を噛んで横目にミュリエルをうかがう。

 ミュリエルはセリアの反応には気を留めず、すらすらと述べていく。

「時代は移ろい変わってゆきます。あえて古きに逆らうことで造られる、国民が不自由なく暮らせる国──それを目指すのにも、価値があると思うのです」

(……何、この子──?)

 ミュリエルの話を聞いていたセリアは、小さく息をんだ。いつもはすぐにかんしやくを起こすのに今はりゆうちようしやべるミュリエルが、みようおそろしく感じられる。

(いや、それよりもこのままだとまずいわ)

 ミュリエルは、いつもの彼女とは別人のように理路整然と話をしている。このままだと、セリアが「だいおくれの固定がいねんとらわれた者」で、ミュリエルが「ざんしんな思考で国の改善に取り組もうとしている者」だと周りにもにんしきされてしまう。

 エルヴィスは難しい顔のまま、ふーむとうなった。

「……どちらの意見も、一理あると言える。古代から伝わってきた思考にはそれなりの理由があるが、あえて斬新な方法をとることで道が開けるかもしれない、ということか」

 どくん、どくん、とセリアの心臓が今までにないほど大きく脈打つ。

 こわい。セリアの考えを、セリアの存在を否定されるかもしれないと思うと──怖い。

 ふいに、ミュリエルが発言する。

「陛下、ご提案がありますが発言してもよろしいでしょうか」

「よい、何だ?」

「筆頭の座をけて、私とセリア様で勝負をさせてくれませんか」

 えつけんの間に響き渡る、ミュリエルの声。

 はじかれたように顔を上げたセリアは、自分の隣で真っぐ前を見つめるミュリエルを目にすると、何も言えなくなった。


「セリア・ランズベリー。残れ」

 話し合いの後で、セリアはエルヴィスに呼ばれた。

 立ち去ろうとしたミュリエルは振り返ってこちらを見てきたが、エルヴィスはそんな彼女に無言で退室を命じたため、ミュリエルはやや不満そうな顔をしつつも出ていった。

 さらにエルヴィスは側近たちも一時人払いをさせ、セリアに向かって手招きをしてきた。

「……そなたとミュリエル・バーンビーの対決試験が決まった」

 重々しいエルヴィスの言葉に、セリアは唇を噛んでうなずく。

 ミュリエルの発言の後に側近たちをふくめて議論した末、ここではっきりと決着をつけるべきだろうということで、筆頭聖奏師の座を懸けて対決することになったのだ。

 聖奏師としての聖奏のうでまえだけでなく、勉学にもひいでている、よりゆうしゆうな者こそが、筆頭にふさわしいだろう。それならばミュリエルが現筆頭であるセリアと勝負をして、どちらがよりすぐれているのか白黒つけるべきだ──というのが側近たちの意見だった。

「セリア、私はそなたが勝つと信じている」

「えっ……」

 セリアが顔を上げると、エルヴィスはそれまで引きめていた顔をゆるめた。

「ミュリエル・バーンビーの発言の意図も、分からなくもない。そして彼女の発言が城の者たちの共感を得ており、無下にはできないこともな」

「っ……はい」

「であるからこそ、ここで決めてみせよ。そなたが勝てば、ミュリエル・バーンビーもそなたに従うだろう。逆にミュリエル・バーンビーが勝てば、そなたには筆頭としての能力がなかったということになるが……そなたの実力を考えれば、そうなる可能性は低いだろう。むしろ勝利をつかむことで、今後そなたが城内でかつやくしやすくもなるのではないか?」

「……おおせの通りでございます」

 エルヴィスはそれ以上言わなかったが、セリアの立場があやういと、エルヴィスとのけつこんも難しくなる。ただでさえ今、セリアの評判は右肩下がりになっている。そんな中エルヴィスとのこんいんを発表しても、みなの理解と祝福を得ることは難しいだろう。

 セリアの未来のために、そして二人の結婚のためにも、セリアの筆頭としての地位と実力を、皆に知らしめなければならないのだ。

「かしこまりました。筆頭聖奏師のほこりと陛下への忠誠にかけて、必ずや勝利します」

「ああ。……期待している、セリア」

 そう言ってエルヴィスが微笑ほほえむ。それだけで、セリアはがんれた。

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