第一章 光魔法師の候補生①

 デッキの手すりにかじりつき船の上から海をわたしていたルーナは、遠くに見えるはくの建物を見つけると、顔を輝かせルカのかたたたいた。

「見えた! 見えたよルーくん! ほら、あそこ! あれウルビス島だよね?」

「ああ……本当だな」

 新生活の始まりを祝福するかのような、晴れた大空。視界をさえぎるものは何もなく、きらきらと光る海は遠くまで見渡せる。太陽の光をはじいて光るその奥に、小さなとうが見えた。船が近づくにつれ、島の上にうっすらと白亜の建物が見えてくる。

 ウルビス学園。この国リバルマに存在する唯一の砂魔法師を育成する教育機関だ。ウルビス学園のあるウルビス島には、学園以外にも生徒や教員たちが生活を営むための飲食店やふくしよく店などがあり、小さな村や街よりもよほど栄えていると聞く。

「あー、わくわくする! 本当に二人とも入学できてよかったー……でもルーくん、どうやってお金を工面したの?」

 あの後、現れた男は在学費用を出してくれると言い、その話をルーナは他に選択肢もないために受けたのだが、ルカは突っぱねたのだ。

 男が一年目の在学費用を出す条件として挙げたのは、入学後に与えられるチーム課題で優勝しろというもの。在学期間である三年すべてには言及されなかったが、優勝すればさらに二年目も在学費用を出すとまで言ってくれた。

 十二けんじや試験資格を得る条件は、特進クラスに入学後、半期ごとに発表される個人成績一位が四回か、もしくはチーム課題優勝を二回果たすことが必要になる。組み合わせで個人成績一位二回、チーム課題優勝一回でもいい。

 ルーナは男が出した条件にまどいつつも、ほかに手段はなく話を受けたのだが、ルカはちがった。あくまで男を不審がり、優勝しなければどうなるのかと聞くと、男はこう答えた。

 ──ただ、学園を去ってもらうだけです。十二賢者になる素質がないのなら、学園に残ってもらってもざわりなだけですからね。

 そしてルカは男の話をった。十二賢者になれなどちやだ、優勝をのがせば学園を去るなど許容できないと言ったが、きっとルカは、自分の在学費だけならなんとかできる自信があったのだ。だから、ルーナが男の話に乗るのは止めずに、けれど自分は話に乗らなかった。

 それでルーナは、結局ルカがお金をどうねんしゆつしたのか気になって聞いたのだが。

「親方から金を借りた。教科書代と、在学費二ヶ月分くらい」

 ルカの働いているの主人は、物覚えがよくなんでもそつなくこなすルカを、自分のことを「親方」と呼ばせ、ものすごくかわいがっている。ルカが十二歳のころからの付き合いだし、ルカのウルビス学園に入る話もおうえんしてくれているし、彼が金を貸してくれた話はなるほどと思うのだが。

「二ヶ月……? え、ルーくん、二ヶ月しかいられないの!?」

「いやいや、二ヶ月の間にまた工面するからだいじよう

「大丈夫って……」

(いやでも、ルーくんが言うなら大丈夫なんだよね……)

 なんたって、街で無敵と思われているちようじんあつかいのルカだ。彼の失敗など見たことがない。心配するだけだと思い、ルーナはこの話を終わらせることにした。

 手すりからはなれ、あらためてとなりのルカをながめる。

「それにしても、ルーくん、制服すごく似合ってるね! でも、それ本当に学園指定?」

 黒シャツに白いズボンと、黒いくつ。特進生のあかしである銀のそうしよくかざられた白いコートを羽織っているが、確か学園から送られてきた一式の制服は、シャツも靴も白だったと思うのだが。

「いやー……あんな全身白とか着こなせんの、ごく一部の人間だって。俺には無理」

 そう言って顔をしかめるルカだが、別にルカなら十分着こなせるだろう。男のわりに顔は小さめの造りで、手足は長く、はだれいだ。体形も顔もルーナと同じ人間か疑わしいくらいに造りがいいのがルカだ。おまけに年上の女性は、ルカのうれいを帯びた表情がまたたまらないとルカの顔を絶賛する。

「それに、制服はある程度ならくずしていいって聞いたし」

「そうなの?」

「ああ。それよりルーナこそ。制服、似合ってんな」

 ルーナのほうは、カスタマイズ一切なしの白ワンピースに、銀の装飾で飾られた白いコートを羽織っている。むなもとには緑のリボンを飾っており、こしのベルトと、ひざうえまであるハイソックスは黒だ。ひとみの色にあうリボンは気に入ってはいるが。

「本当? 変じゃないかな。こんなにきれいな服着るの初めてできんちようしちゃう」

 ルーナは肩の下で切りそろえたちやぱつをひっぱったり、スカートをひっぱったりする。

「変じゃないよ。ルーナは何着てもかわいいけど、制服はひときわかわいいな」

 びっくりしてルカの顔を見た後、ルーナは目を細めた。

「ルーくん……そういうことさらっと言うよね。ルーくんの顔でそういうこと言うから、女の子泣かすことになるんじゃない?」

 街ではルカのうきばかり聞く。ルーナといる時はさほどそういう印象もないのだが、妹には見せない顔があるのだろう。

「え? いや、ルーナ以外には言ってないけど……ていうかルーナ。泣かすとかそういう話、どこで聞くんだ?」

「市に行くと街の人が教えてくれるよ。誰とデートしてたとか、誰を泣かせてたとか」

「なっ……まさかとは思うけど、それ全部信じてるわけじゃないよな!? 別に俺は!」

 ルカが主張を始めようとしたところに、熱い視線を感じて二人はり返った。白い上下の制服。特進クラスを示すコートがないから、彼女はここから離れた部屋からわざわざ特進生のいるデッキまで来た、普通クラスの生徒なのだろう。せんぱいだろうか。がらだが大人びた顔立ちの綺麗な子だ。

「あ、あの……ルカ様」

(様!?)

 おどろくルーナに、「特進クラスだから貴族とかんちがいされて」とルカが小声で言う。分かっていながら誤解を解いてはいないらしい。

「さきほどはハンカチを拾っていただきありがとうございます。あ、あの、ぜひお礼でもと思いまして……少し、二人でお話しできませんか?」

「あー……いや、今はちょっと」

 ルーナより彼女を優先することにていこうがあるようだ。

「いいじゃない。お話ししてあげなよ。どうぞ、兄をよろしく」

 後半は女子生徒にほほんで言うと、ルーナはその場を離れる。すぐにルカはルーナを引き留めようとしたが、結局女子生徒に呼び止められたのか追ってはこなかった。

 ルーナは海を眺めながら、手すりに沿って歩いた。最後にちらっと見えた女子生徒は、頬を紅潮させ夢見ごこでルカに話しかけていた。まるで運命の人を前にしたかのようだ。

(ハンカチを拾ってくれた人が運命の人、なんて。そんな話、そうそうあるとは……)

 ふと、腰のあたりが軽くなって足を止めた。続いて聞こえたのは、ガラスがゆかを叩く音。

「え……」

 まさかと思い腰に手をあてると、さっきまであった砂器がなくなっている。ルカが働く鍛冶屋に特注でたのんだ、ガラスのつつが十字にひねられたまだ空っぽのうつわだ。

 あわてて振り向くと、ルーナが落としたらしい砂器を拾う青年の姿があった。

「あ……」

 銀色のかみだ、と思ったが、光を弾いて光るその髪色は、うすく青にかがやいているようにも見えた。せいぎんとでもいうのだろうか。屈んだせいで目にかかってしまった前髪をかきあげた後、青い瞳がこちらを見た。ルーナの顔に目を留め、あわくほほ笑む。

「君のだよね」

 ルーナは息をのんだ。ルカは全身白の衣服なんて選ばれた人しか着られないと言っていたが、本当にそうだとすれば、まさしく彼がその選ばれた人なのだろう。綺麗な顔立ちと甘いしよう。すらっとした体型と綺麗な姿勢からは、一目で本物の貴族だと分かる気品を感じる。

 だが容姿どうこうよりも、ルーナは彼に感じたおもかげに、苦しいくらいの感情が胸にこみ上げるのを感じた。

「リーくん……」

 にゆうな顔立ちと、おだやかなふん。洗練された振るいにはかんを覚えるけれど、現れた彼はルーナの知る人物にとてもよく似ていた。ルーナが呼びかければ、いつも大人びたやさしい笑顔でこたえてくれた彼。しかし目の前にいる青年は、ルーナの呼びかけに不思議そうに首をかしげただけだった。

「それは、君の知り合いかだれかかな? 僕の名前とは違うようだけれど」

「え……あ」

 青年の言葉にいつしゆんで冷静になったルーナは、思わず口をふさいだ。振る舞いから貴族と分かる相手に対し、自分は何を言っているのだろう。それに砂器を拾ってくれたのに、礼を言ってもいない。

 ルーナは急いでもどり、砂器を受け取った。

「すみません。ありがとうございます。砂器をなくしたら学園でやっていけないところでした」

 砂器はすなほうを目指すならひつの持ち物なのだ。この器にリスピせきという石を入れ、りよくを注ぎ込み砂を生産する。それを器にめておき、砂魔法を使う時に使用するのだ。

「めずらしい形の砂器だね。どこの商会の?」

「商会? えっと……これは、知り合いの鍛冶屋に作ってもらったんです。お金がないからガラスをひねって作ってもらって。つうのガラスよりは強度を上げてくれてるらしいんですけど……普通に売られている砂器とはちがうんです」

 答えながら、ルーナはもう一度青年の顔をぬすみ見た。やはり顔立ちが似ているように見えるが、最後に『彼』と会ったのは彼が十歳の時だし、ひとちがいだと言われればそうかもしれないとは思う。整った顔立ちではあったが、こんなにも輝かしいオーラをまとう人ではなかったし。

「……なるほど。どうりで」

 何かその砂器に引っかかるところでもあったのだろうか。きょとんとするルーナを見下ろし、青年はくすりと笑った。

「見たことがない形をしているから。まあ……四属性を入れる砂器なんて、そうそうお目にかかるものではないけれど」

「そう……なんですか?」

 ルーナの砂器は、火、水、風、土、すべての属性を入れる器になっている。それがそんなにもめずらしいものなのだろうか。

「そう。四属性が使えることはとても特別なことなんだよ。学園内ではともかく、少なくとも外ではかくしておいたほうがいい。悪目立ちしたくなければね」

「そうなんですね……あの、ありがとうございます」

 もう一度ほほ笑みを見せた後、彼は近くのとびらから室内へと戻っていった。後ろ姿すらゆうな人だ。なんとなくその背を見送ってしまう。

「あの方、三年の……メディスツァこうしやく家のディーノ様ですわね」

 とつぜん近くから聞こえた声に、「きゃっ!」とルーナは飛びのいた。

「あら……失礼。私、ピンスーティはくしやく家のイヴェリーナと申します」

 勝ち気そうな顔立ちに人のさそうな笑みをかべて名乗ったのは、はちみつ色の髪に青い瞳の少女だった。髪を顔のサイドで一つにくくり、くるくると巻いた状態で肩から前に流している。着ているコートは特進クラスのものだったが、下は黄色いドレスワンピースだ。ルカは少し着崩すなら問題ないと言っていたが、これも少しのわくにあてはまるのだろうか。

「あ……はじめまして。私、ルーナ・クピスティと言います」

 にこやかだった彼女の表情が、ルーナの自己しようかいを聞いてかたくなった。

「クピスティというと……ごめんなさい。どちらの州の方かしら? 聞き覚えがなくて」

「え? あ、聞き覚えなくて当然です。私、別に貴族とかじゃないですし。バラッコボリの出身なんですけど、親がいないのでみようも養護院にいた時にもらったものなんです」

「バラッコボリってまさか、犯罪地域で有名な……それでその特進生の制服って」

 こわばった彼女の顔が、今度は一瞬にしてけんにまみれたものになった。

「あなたがうわさの補欠ですわね」

「え? 補欠?」

「どう考えても特進クラスにふさわしくない、才能のない子が入るって聞きましたわ」

(才能のない子……)

 ふと、ラルフの言葉を思い出す。全選定の判定ちがいだったらどうする、と言われた時の言葉だ。全選定の直後も、捨て子から砂魔法師なんて出るもんか、判定間違いだとさんざんラルフには言われた。

「あの、私補欠ではないんですけど……そもそも特進生の補欠入学ってあるんですか?」

 入学前に高度な砂魔法師の素質ありとされた生徒は、十二けんじやの育成クラスである特進クラスに入学する。二百人以上いる全校生徒の中、特進生は昔から素質ありとされてきた大貴族ばかりで、毎年全学年あわせても五人程度と聞く。しかし制服をわたしてくれた砂魔法師は、今年は豊作で八人もいると言っていた。それなのに補欠が必要なじようきようになるのだろうか。

「補欠っていうのはですわよ比喩! それくらい特進クラスにふさわしくないって意味ですわ。おそらくまあ、全選定に意義を見いだしたい人が入れたんでしょうけれど」

 さっぱり分からないというルーナに、嫌悪感を顔に示したまま少女は続けた。

「全選定のおれが正しかったと言いたい連中がいるってことですわ。……あなた、そのちゆうにいますのにそれすら知らないとか、能力も低ければ情報の感度も低いんですのね」

「!」

 ルーナは言われた言葉とあきれた視線に、「初耳は初耳だし!」と言い返したくなるのをこらえた。確か彼女は、伯爵家と言っていた。伯爵家といえば大貴族だ。

「真っ当に努力してきた私たちからすれば、政治的な理由で運良く入ったあなたは許容できない存在ですわ」

「政治的な理由?」

「本当に何も分かっていないんですのね……言いましたでしょう? 全選定のお触れが正しかったと言いたい連中がいるって。貴族でない中流階級の人間や、改革派の連中とかね。……この国ではけいしよう順位がくつがえったことなどありませんのに、なぜ第二王子につくのか理解に苦しみますわ」

 最後のぼそっとしたつぶやきは独り言のようだった。

(第二王子って……エリゼオ王子のこと?)

 ルーナでも知っている名前だ。フィリップ第一王子は将来の国王として誰もが知る名前だが、同じくらいにバラッコボリにいても第二王子の名前を聞くのは、彼が全選定の発案者だからだ。たくみな話術で国王を動かし、中流、上流階級しかなれない砂魔法師の門戸を、大きく開いたと聞いている。

(全選定の後命をねらわれたの、ようえんぐみを断ってうらみを買ったんだと思ってたけど……そうじゃなくて、しよみんが砂魔法師になると困る人がいるってこと? だけど、逆に私が砂魔法師になると、得する人もいるってことで……)

 ふと、投資だと言い在学費用を出してくれた男のことを思い出す。あれも、ルーナが砂魔法師になれば得する人の一人なのだろうか。

(だけどあれはあくまでお金の話であって、全選定の時に来た人たちは、みんな砂魔法師の素質があるって言ってくれて……)

 なによりそのうちの一人が、君なら十二賢者も夢ではないと言ってくれたのだ。

「私が特進クラスに入れたの、誰かの後押しがあったからって言ってます?」

「不当な後押し、ですわ。実力もないのに入ったのでしょう? そのあげくに犯罪者とか……すぐにお帰りになることをすすめますわね」

「犯罪者って……あの! 犯罪地域って呼ばれているからって、バラッコボリに住む全員が犯罪者なわけないと思いませんか? 当然、私も罪をおかしたことはありません」

「そんなこと、本人に主張されて信じる人がいまして?」

 鹿にした言い方にカチンときたが、ここで彼女にけんを売れば、この先さらなる苦難がおとずれることが想像できる。彼女のさんの貴族を全員敵に回してしまう可能性があるからだ。

(いや、この人が言ってるのがすでに貴族の共通にんしきだったりして……私、本当にいじめられたりとか……いや、考えないようにしよう。ミートパイミートパイ、平常心平常心平常心……)

 ルーナはなんとかいらちとどうようおさえ込むと、気を取り直してがおを作った。

「何か誤解があるようですけど、とにかく、私はせいれんけつぱくに生きてきました。ですから、同じ特進生としてどうぞよろしく……」

「よろしくお願いしないでくださる? 私は伯爵家の人間ですの。何度も言いますけれど、スリだのごうとうだので生きてきた人間と仲良くするつもりはありませんわ」

 へきえきしてルーナは口をつぐんだ。表情を変えなかった自分をめてあげたい。

「ほんと、よりによって特進生とか……学園の良識を疑いますわ!」

 そこまで言ってくるりと身をひるがえすと、ぶつぶつ言いながら去っていった。あんまりな言い草にだんみたくなるが、せめて彼女が立ち去るまではとなんとかこらえた。

(あー……ミートパイミートパイミートパイ……とりあえず、去ってもらえてよかったと思おう!)

 ルーナがぐっとこぶしにぎりしめたところで、デッキを歩いてくる足音が聞こえた。

「あ、ルーくん」

 曲がり角から顔を出したルカが、ルーナを見つけて息をついた。

「ルーナ、あんま一人でうろうろすんなよ。変なやつに声かけられてないよな?」

 過去に命を狙われてから、ルカは見知らぬ場所でルーナが一人になることを心配する。今の質問はそういう意味だろう。

「うん。だいじようだよ。この船もウルビス島も、決まった人しか入れないはずだもん」

(まあ、変な子には会ったけど……これからかかわらなければいいんだし)

 特進生は全学年共通で特進クラス専用の授業を受けるが、一年生だけは夏休みまでの数ヶ月間、知識を身に着けるために通常クラスの授業を受ける。通常クラスは三クラスあるそうだし、同じクラスにさえならなければしばらく関わることもないだろう。

「それよりルーくん、学園生活、楽しみだね!」

「──ああ」

 ルーナの笑顔を見て、ルカも表情をゆるめる。海に視線をもどすと、さきほどまでは遠くに見えた島が、遠目にだが建物の形が分かるくらいまで近づいていた。

(あの学園を卒業して、私たちはすなほうになるんだ。そうすればみんなでミートパイを食べられる日が、きっとまた……)

 ルーナは昔から変わらない慣れた気配をとなりに感じながら、近づいてくる島をながめていた。

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