7月13日(水) 安倍さんの思い出

 昨日。安倍さんは葬儀の後、荼毘にふされました。

 あふれる花と沿道の拍手に送られ、旅立ちました。

 マスコミを通じて知っているだけの方なのに、なんでしょうか、この喪失感は。よく聞くラジオにゲスト出演が多く、肉声に接した思い出が多いためでしょうか。


 いちばん印象的だったのは、参議院議員の青山繁晴さんに、出馬要請したことです。

 六年前、青山さんは危機管理のプロとして、また評論、執筆に忙しく、出馬だけはありえないと思っていたそうですが、「自民党を変えてほしい」との安倍さんの要請で出馬、先日の参院選で二期目を務めることになりました。

 国会で青山さんは、加計問題で鋭い質問、10年も前から誘致を申請していたのが、まるで途中から割り込んだみたいに報道されてきたことを指摘しましたが、当日、NHKでも一切報道されませんでした。これがマスコミのやり方なんだ、とショックでした。報道の自由だけでなく「報道しない自由」があることを知りました。

 怖いですよね、一方だけの主張しか報道されないと、そちらを信じてしまう人も多いでしょうから。


 安倍さんが硫黄島を訪問した時、滑走路に膝まづいて祈ったこと。あの滑走路は日本兵の亡骸の上にコンクリートを流して作られて、多くのご遺骨がそのままなのです。その遺骨を帰国させるという決意があったものと思われます。


 テレビ出演の時、「今日の出演者で政治家向きなのは?」と訊かれ、「指原(莉乃)さんですね、全員に目配りができている」との答えに感心したり。


 元々、父君の晋太郎氏には、親しみがありました。早世されたときは、とても残念に思ったものです。安倍さんは岸元総理の孫、とばかり喧伝されますが、安倍家の祖父も信念の政治家だったそうで、私は、左翼が毛嫌いする岸の孫、と見られることには不満です。


 とりとめもなく書いてきました。

 三日に渡り、安倍さんについて書いたことで、ようやく少し落ち着きました。

 まさか一人の政治家の死に、こんなに心揺さぶられるとは思いませんでした。


 お読みいただき、ありがとうございます。

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