第15話 謎の金髪メイド
「はぁ〜」
重いため息をつき出された紅茶をすすりながら、先程起きたことを思い出す。
抱きついて少ししたらこの城の、金髪メイドが俺から師匠の師匠、シャイナさんを俺から引き剥がしこの大広間に案内された。
俺の覚え間違えではない限りシャイナさんは、魔法を創り上げた偉人と記憶しているのだが……。
紅茶を用意されそのまま30分ほど放置されてる。
城の主であるシャイナさんは未だ来ていない。
師匠はというとまだ何か考えているようだ。
「ガチャ……」
俺たちが来た扉からシャイナさんと先程の金髪メイドが俺の方に向かって歩いてきた。
恐らくシャイナさんが座るのは反対側なのだが…。
「コツコツ……」
相変わらず大広間にヒールの音が良く響く。
俺の近くに来た。
不思議に思ったのだが
「先程はシャイナ様が大変失礼しました」
謝罪だった。
金髪メイドがシャイナさんの頭を力ずくで下げているように見えるのが気になるが…
「大丈夫ですよ」
こう返すのが正解だろう
「どうやら古いご友人と似ていたそうです」
「そうですか…」
俺の返答を聞き、軽く頭を下げ金髪メイドはシャイナさんを席へ案内する。
すると周りを見渡し金髪メイドが
「では料理をお持ちしますので今しばらくお待ち下さい」
そう言い部屋を出ていった。
どうやらここでご飯を食べるようだ。
料理か……この世界の人は一体何を作るのだろう。
俺が師匠に作ったものといえば、簡単な炒め物ばかりだ。
この世界ならではの調理方法があるのではないかと少しソワソワしている。
全く変わったな。
半年前、元の世界にいた時は料理などしたことも無かったのに…と思いを巡らせていたら
「お待たせしました」
どうやら来たようだ。
順版にテーブルに皿をおいていったのだが、料理が乗っていない。
不思議に思ったのだが
「では、失礼します。ッパチ……リペラ」
指を鳴らしリペラと言ったとき、皿から白い霧のようなものが張った。
10秒ほど経った時そこには肉汁たっぷりのステーキがあった。
まさかこれは……
魔法
想像もしていなかった。
魔法で料理が作れるなど
よく魔法で出来たステーキを観察する。
肉厚があり、肉汁がたっぷり出ていて俺が元の世界で食べてた食べ放題の肉とはまるで比較にならない。
ステーキに夢中で反応が遅くなったが、この金髪メイド魔法を使い料理を作った。
と言う事は、この人も魔法使いなのだろうか?
だが、師匠の家にあった本の中に金髪の魔法使いはいないはずだ。
赤髪の魔法使いの本は見たことがあるのだが……
見落としていたのだろうか…。
などと考えていたら
「ごゆっくりお召し上がり下さい」
そう言い残し金髪メイドは部屋を出てしまった。
色々考えていると頭がごちゃごちゃしてしまうので、今はこの料理を堪能しよう
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