第5話 男心をくすぐるそれ
雰囲気が出ている
何があるのか気になり、中に入る。水滴がポタポタと落ちている音がよく聞こえる
少ししたら別れ道にさしかかった。
右と
左と
正面
帰り道を忘れないようにまっすぐ進む。
途中、絵が飾られていた。
それは人が剣を持ち、怪物と戦っている絵だった。
すごい
これを描いた人は、とてつもなく絵のセンスがあったのだろう。
少し歩いたら奥の方に微かに光が見えた気がした。
正直暗すぎて怖かったので速歩きで光が見えた方を目指す。
すると広い場所に出た。
そこにはキラキラと日光を反射し、金の鎧や剣、マントのようなものが山積みに置かれていた。
ここはなんの場所だったのだろうか。
目の前の物が気になり物色する。
こんな所を他の人が見ていたら泥棒に間違われそうだ。
いや、間違ってはいないのか?
などと考えながら
重い鎧や剣を手に取って見ていたら奥の方に一つだけ木の箱があった。
気になり中を開けてみる。
するとそこには、他の物とは合わない刃がむき出しで少し曲線を描いた短刀があった。
気ずいたら手に取っていた。
他の物は無造作におかれているが、この短刀だけ木箱に入っていたのでさぞかし持ち主が大切していたのだろう。
かっこいい
ほしい
いやいや勝手に持っていったら駄目だ
一応誰かいないか声を上げてみる。
「あのーー……」
「…………………」
貰いまーす
▼△▼
ある程度物色したが、右手に持っている短刀以外は同じような鎧や剣が沢山あった。
もういいや。
面倒くさくなり重い腰を上げ部屋を再び見渡す。
鎧や剣などが気になりあまり部屋をよく見てなかったが、ここは石壁が崩壊しており周りに見たことの無い色のきのこや苔があり、周りは草に覆われていてまるで秘密基地のようだ。
「ガサガサ……ガサガサ」
草が擦れた音がした
誰かいるのだろうか。
「すいませ~ん」
草の奥が気になりかき分け見てみた
すると木の幹から顔を半分だした気持ち悪い顔の【アイツ】らがこちらを血走る目でみていた。
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