第2話 奴隷

「おいおい、この街なんでこんなに活気がないんだよ」

俺は3日歩き続け、帝国の一番端の国に着いた。俺は3日でこの世界の力などについて色々わかってきた。まず、この世界では「炎」「水」「大地」「自然」「闇」「光」「幻」の七星魔法というのがある。それぞれは名前の通りの特徴らしい。俺の能力は未だ不明。基本的に「魔力水晶」というものがあり、それに近寄ると能力がわかるらしいが俺は近づくことも無く追い出されたからわからない。

「そこのお方、少しいいですかな?」

突然、小太りのおじさんに声をかけられた。

「なんだ?俺に用か」

俺が聞くと

「はい、こちらに来ていただいてもよろしいですか?」

と、言われ着いて行った。


「ここは?」

「ここは奴隷店でございます。貴方様が持っている剣と交換していただきたいのです。」

こんなボロボロの剣の何がいいんだろうか、だが、仲間が増えるのなら安いものだ。俺は

「ああ、それでいい。」

こう答えた。



数分間歩き回り、奴隷を見ているとある1人の奴隷が目に入った。

「ん?この見た目は・・・」

「さすがお目が高い!この商品はですね!異世界の『ニホン』という国から連れてきたのです!いかがです?」

(日本・・・ねぇ・・・)

俺がそう思っていると

「・・・タツキ?」

「!」

タツキとは俺の名前だ、なんで知ってるんだこいつは・・・

「・・・ねぇ、加賀龍樹(カガタツキ)でしょ?」

俺は友達は少ないが、ある幼なじみがいた。そいつの名前は

「・・・櫻井・・・咲希?」

櫻井咲希(サクライサキ)が俺の幼馴染の名前だ。

「おや、お知り合いでしたか、どうします?ご購入なされますか?」

急かしてくるな・・・そう思いながら俺は

「おい、こいつは処女か?」

質問をする

「ええ、もちろんでございます!処女の方が高値で売れますからねぇ」

そういうものなのか、

「わかった買おう。」

俺は幼馴染を買った。

「ご購入ありがとうございます。服はあちらで売っておりますので購入していただいてもいいですよ。」

そういうと奴隷商人は店の奥へ消えた。

「おい咲希、これでも着ろ」

俺は体操服を咲希に渡し、店を出た。

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