君と踊る最後のレクイエムと始まりのゲネシス

TACUMA

第1話 物語の始まり

pipipipi!という目覚まし時計の音で目を覚ます。そして着替えて飯を食って家を出て学校へ向かう。いつもどうりの朝を何年も繰り返してきた。だがそれも今日で終わりを告げた。

「なんだよ・・・これ・・・」

俺は目を丸くした。急に歩いていた道がなくなったからだ。だが俺は立っている。底がない空間に俺は浮いている。いや、”底が見えない”のほうが正しいかもしれない。だが何かを踏んでいる感覚がない。そういうよくわからない空間に俺はいるのだ。

「おいおい、異世界召喚とかいうベタな展開だけは辞めてくれよ?俺は頭脳明晰とかでも引きこもりとかでもないからな?」

その一言を言ったあと、白い光に包まれた。




「・・・おいおい、やっぱり異世界かよ・・・」

俺の目にはケモミミ少女や羽がついたトカゲの顔をした明らかに人間じゃない奴らが目の前にいるのだ。

「ホント勘弁してくれ・・・俺はそういう冒険とかするの好きじゃないんだよ・・・あともう一つ”死に戻り”とかそういうのやめてくれよ?精神崩壊するからな・・・あ、でも”死に戻り”って言えてるからそういうのじゃないのかな?それは良かった。」

一人でブツブツ言ってると後ろから

「貴様、何をブツブツ言っている。」

上から目線でしゃべるおっさんにそう言われたので俺は

「うっせぇよじじい、俺は今考えごとしてんだ。俺の気持ちがわかんねぇ部外者がしゃしゃり出んなボケが」

俺はそう言い放ったあと気づいた。

(あれ?おっかしぃなぁ?頭の上に王冠が乗ってるぞぉ?これもしかして王様ってやつじゃないのかなぁ?あれ?じゃあその王様にボケって言った俺は死刑じゃね?)

案の定近くにいた兵隊に俺は連行されそうになった。その時王様?が、

「まて、貴様勇者じゃないか?」

こう言われたので俺は

「何いってんだお前、俺が勇者なわけないだろ。勇者ってのはイケメンの高身長なんだよ。あと善人。俺は全部に当てはまらないやつだからなぁ。てか馬鹿だろお前、俺が勇者だとか言い出すんだからなぁ・・・夢見過ぎなんじゃねぇの?www」

そこから俺は王様にタメ口でいじめてやった。



数時間後


(拝啓お母さん、晩御飯には出られません。今獄中にいます。なぜかというと王様にタメ口でいじめてたら王様が顔真っ赤になって「お前は死刑だ!」とか言い出すのwww助けてください死にたくないです。まだ俺の夢がかなってないんです。ケモミミっ子たちとのハーレム生活が・・・)

そんなことを思いながら抵当にゴロゴロとしていると

「おい出ろ、王がお呼びだ。」

兵が俺を牢屋から王宮まで連れ出したあと王の真ん前まで来たわけだが、あのじじい超上から目線で座ってやがんのよ、流石にムカッと来たけど気持ちこらえて座ったんだよそしたら

「お前はちゃんと勇者だったから世界救え、以上」

とかほざくのよ、やっぱ流石に俺も切れましたわ。

「大量の金・伝説級の装備・お前の飯よりもいい飯・最強のパーティー、最低これを準備してくれたらいいぞ」

って条件つけてやったwww

ならなんか国からほっぽりだされてさ

「魔王倒すまで帰ってくんな」

とかいって俺を入れてくれなくなった。俺の現在の持ち物は、安物の剣・少量の金(日本円)・学校へ持っていくはずだった昼飯のメロンパン 以上!

もういいや、これで旅に出たろwww

てなかんじで俺は旅に出た。

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