第17話 剣術大会 第2試合 1戦目
『第1試合終了!!
1戦目はガレート選手!が勝利!
2戦目はラン選手!が勝利!
3戦目はスズラン選手!が勝利!
4戦目はシーリス選手!が勝利!
なんと、3名が皇国参加者です!
それでは第2試合の説明をいたします
第2試合では魔法の使用が認められ、さらに数種類の武器の中から最大3個まで所持できます!
それでは1時間後、第2試合 1戦目を開始いたします!』
皇国参加者控室
「う〜ん、どれにしようかな」
「私は剣3本で」
「俺は盾と剣と杖で」
「ガレート様は魔法も使えるのですか?」
「一応上位魔法なら少し」
「凄いですね」
ここで魔法について説明します。
まず魔法には階級が存在して、
『初級魔法』…文字通り1番簡単で弱い魔法。
『中位魔法』…『初級魔法』の強化版、しかし魔力消費量は多くなる。
『上位魔法』…『中位魔法』の上で、『中位魔法』より消費量が多く、練度が必要。
最後に『最上位魔法』…扱える人間はおらず幻と化した魔法。
更に階級は各属性に分かれている。
火属性・水属性・風属性・地属性・
聖属性・魔属性・空間属性・無属性と分かれている。
「よし!決めた!」
「姐さんは刀一本ですか?」
「おう!私は剣より刀やからな」
「それでも持っておいて損は無いのでは?」
「邪魔なだけやん」
「まぁ、スズランさんの言うことも一理ある」
「でも俺らは備えあれば憂いなしってことで」
1時間後
『それでは第2試合1戦目の組み合わせを紹介します
シーリス選手VSスカーレット選手』
「最悪なんですけど…」
「まぁ、うん…頑張れ」
闘技場
「こんにちは、皇国の騎士団長様」
「こんにちは、そんなに畏まらなくても良いわ」
「わかりました」
「1つ聞いてもいい?」
「はい」
「…それで闘うの?」
ランはシーリスの装備している物騒な『鎌』を指さした。
「はい、私のメインウェポンなので」
『それでは!いざ尋常に勝負!!』
試合開始のゴングが鳴る!
「『剛撃』!」
「!」
試合開始直後にランは先制攻撃を仕掛けたが、即座に反応され弾かれた。
「流石ね!」
「ありがとうございます!」
シーリスも切り返してきた。
「ッ!結構重い!」
一進一退の攻防が続く。
「『
シーリスはネモフィラを破った
『天地晦冥』を繰り出した。
(来た!大技!)
「『
『流星撃』…『流撃』の上位互換でありラン自らが生み出した
「流石!」
シーリスは攻撃を流されランと入れ違った。
「『恒星剣』!」
チャンスと見て『恒星剣』を繰り出した。…が
「『
『百花繚乱』…中に舞い、まるで花が咲き乱れているかのような斬撃を繰り出す。
しかし恐ろしいのはこちらも
「ッ!…
中に舞い『恒星剣』を避ける、そして無数の斬撃を放つ。
「ッ!?
斬撃を捌いていたが…
「六発…ですね」
「くっ…」
六発食らってしまった。
「まだ…やりますか?」
「えぇ、まだ諦めないわ」
ランはまだ立ち上がる。
「わかりました…私も少し本気で行きます」
シーリスの雰囲気が先程までの雰囲気がガラリと変わり、『狩人』のそれに類似している。
「…ふぅー…『恒星剣』…『星剣』」
「…並列起動ですか」
並列起動…能力を2つ同時に起動させる技術、本来能力は同時に発動出来ない、しかし熟練度が高い者や
ランは『恒星剣』を刀身に纏わせ、そのうえ、更に『星剣』を纏わせた、これにより『恒星剣』と『星剣』の破壊力を持つ一撃を放つことが出来る。
が、おそらく一撃のみであろう、なにせ並列起動しているのだから集中力の消費量は倍ではなく二乗なのだ。
「…『恒星・星剣』!」
「その一撃…受け止めて見せましょう!!」
「死んでも恨まないでね!!」
渾身の一撃をシーリス目掛け放つ。
「『ソロモン』…『豪断』」
光り輝く一撃が炸裂した。
だが…光は2つに割れた。
「…」
力を使い果たしたランは気絶してしまった、それをシーリスが支える。
「ナイスファイトでした、スカーレット様」
何が起こったかと言うと。
たしかにランは『恒星・星剣』を
シーリス目掛けて放った、しかし
シーリスは能力を使用し
『恒星・星剣』を両断した。
その能力は、
『ソロモン』と『豪断』だ。
『ソロモン』…この能力については未だに解明出来ず説明出来ない。
『豪断』…これは刃から放たれる斬撃である、シンプルかつ強力で、
あらゆる物質を両断するほどの威力。
さらに実体が無いものまで両断することができ、それが能力であっても両断することが出来る。
『勝負あり!!激闘の末勝ったのは
シーリス選手!!』
皇国参加者控室
「あちゃあー負けてもうたで」
「あのランが負けるとは」
「凄かったですね、あの剣撃を両断したところは」
「ただいまー」
ヘロヘロのランが帰ってきた。
「いやー負けちゃった」
「ナイスファイト、ラン」
「ありがとうございます」
シーリス控室
「ふぃー、なかなか侮れないわね」
先程の闘いでかいた汗を流していた。
「…まさか『ソロモン』を使わざるを得ないとは」
(それに、彼女は鍵になるかもしれない)
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