第12話 剣術大会当日
「うわぁ〜」
「凄い人集りですね」
「はぐれへんようにな〜」
剣術大会本番で観客が大勢闘技場へ集まっていた。
「私はあっちに行くからアリュ…アリスたちは参加者関係者席に座っといて」
「は〜い」
「ご武運を」
「行ってらっしゃいませ姐さん」
闘技場
『さぁ!今年もやってきた剣術大会!今年は例年とは違い参加者が少ない!だが!見どころはむしろ増えている!さて、今回参加している選手を紹介いたします!』
ナレーションが闘技場中に響き渡る。
『隣国より参加している剣鬼『ネモフィラ』選手!』
「あ!あの人って」
「えぇ、この間店に来た人ですね」
『そして我が皇国より騎士団長『スカーレット』選手!』
「あ!ランさんだ」
「しかし雰囲気が違いますね、凛々しいです」
『同じく我が皇国よりギルドマスター『ガレート』選手! 』
「ガレートさんもいる!」
「…おそらく騎士団長様に強制参加させられたのでしょう、どこか嫌なら顔をしています」
『同じく我が皇国より悪夢殺し『スズラン』選手!』
「…悪夢殺し?」
「さぁ?」
『更に!帝国より騎士団長『サイネリア』選手!』
「髪の毛が蒼いね」
「えぇ、このあたりでは見かけませんね」
『同じく帝国より剣王『デンドロビウム』選手!』
「おじいちゃんだね」
「ですけどこういう人ほど強いんですよねぇ〜」
『そして!人類の救世主であり勇者!『ネメシス』選手!』
「…私あの人嫌い」
「まぁまぁ、落ち着いてアリスさん」
『最後に!謎多き女!『シーリス』選手!』
「う〜ん、フード被ってて顔がよく見えない」
「そうですね、体型で女性とは分かるのですが…」
『それではこれから10分後に第1試合
1戦目を開始いたします、参加者は控室へお戻りください』
控室
「スズラ〜ン」
アリューンたちは皇国参加者控室へ向かった。
「お、アリスさん」
「こんにちはアリスさん」
「あ、ランさんにガレートさん」
「お久しぶりです、騎士団長様、ギルドマスター様」
「久しぶりです、店主さん」
「あ、カスミちゃんもいるね」
「そういえば姐さんは何処へ?」
「もうすぐ戻ってきますよ」
「お、どないしたんや」
「ねぇスズラン」
「ん?」
「あの『悪夢殺し』って何?」
「あれか…あれはランが勝手につけた二つ名や」
「カッコいいでしょ」
「うん、そうだね」
「正直に言うと、クソダサい」
「酷くない!?それでもギルドマスター!?」
「やっぱりギルドマスター様がいるといい感じのツッコミが入りますね」
「そうか?それと名前で呼んでくれると助かる、ギルドマスターとか長くて堅苦しいしな」
「あ、なら私も名前で呼んでね?」
「かしこまりました、ガレート様
ラン様」
「うん、そっちのほうがしっくり来るね」
「そうだな」
『さて!第1試合 1戦目の対戦は…
ガレート選手VSサイネリア選手!』
「早速出番やなガレート」
「はい、行ってきます」
「ご武運を」
剣術大会が始まる!
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