第11話 剣術大会前日

「ふぅ〜今日はここまでですね」

「う〜ん疲れた〜」

「よし、ご飯食べて寝よ」

「そうですね」

仕事を終えた4人はお疲れだった…が

「こんばんわ〜」

「あら、騎士団長様じゃないですか」

「こんばんわサザンカさん」

「どないしたんやラン」

「実はスズランさんに頼みたいことが」

「また任務か?」

「いえ、『剣術大会』に出場してほしくて」

「『剣術大会』?」

アリューンは剣術大会が何かわからず首を傾げる。

「『剣術大会』はですね、周辺国家から推薦された人や力自慢が出場する大会でして、ルールとしては相手の殺害や別の武器の使用禁止、魔法使用禁止といった大会です」

「へぇ〜、なんでスズランなの?」

「それはですね、今回の大会はかなり大物揃いで、ビビって出場者が少ないんですよ、それでスズランを誘いに来たんです」

「へぇ〜、もちろん景品とかあるのよね?」

「えぇ、なんと一位は金貨30枚です」

「なんと!」

「凄いですよ!姐さん!これは参加しなくては!」

「…拒否権は?」

「ありません!」

「そんな笑顔いっぱいで言うなや…」

「それでは二日後、闘技場で会いましょう!」

颯爽と去っていった。

「…どうします?姐さん」

「…どうするもこうするも参加するしかないやろ」

「そうですか…」

「…まぁなんとかしてみるわ」





後日

「さぁてどないしたもんかなぁ…」

「ね〜」

「剣術大会ですか…私は一回だけ見たことがあります」

「そうなの?カスミさん」

「えぇ、私からすれば野蛮極まりない大会でした」

「…スズラン大丈夫?」

「心配無用や」

「姐さんは強いですからね〜」

「ランさんもいるんでしょ?」

「そうやな」

「負けないでよ?」

「負けるつもりはあらへん」

「じゃあ私たちは観戦しに行きましょうか」

「そうですね」

「賛成〜」






オマケ

『スズランの鍛錬』

さて、明日が本番や、なまってるかもしれんから久しぶりに鍛錬でもするか。

「まずは素振りから」

何回しようかな…よし軽めで300回でええか。


「よし、次は…分身体との実戦をしよう」

分身体といえどかなり強いから油断せぇへんように立ち回らな。


「ふぅ〜」

これでかなり感覚戻ってきたな、今日はここいらでおしまいにしようかな。

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