「意味」

「生きる」

君は毎日、その意味を考える。

「死ぬ」

君は毎日、その意味から逃げている。


終わりのない、答えのないものを延々と。

君は性懲りも無く考え続けている。


「疲れない?」

と僕が聞くと、

「疲れない」

と君が言う。更には、

「疲れるために、考えている」

と君が言うので、

僕は「そうなのか」と心半ばに聞いていた。


君は「疲れる」ことで「生きている」ことを感じていたんだね。

「死んで」しまえば、感じることも、考えることも、できないものね。


「生きる」

君は毎日、その意味を考える。

「死ぬ」

君は毎日、その意味から逃げている。


じゃあ、「終わり」はどこにあるんだろう。


赤く染る花の絨毯。

今その上に眠る君になら、

わかるのかな。

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