第11話 告白

今日のデートは想像以上に楽しかった。


遊園地でいろんなアトラクションに乗りはしゃいでいて、レストランでジャズのライブを聴きながら美味しい夕食を食べて、最後は夜景を見ながらプロムナード沿いを散歩した。そして、二人は静かな海浜公園に座り、暖かいお茶を飲んで他愛のない話をしていた。


彼女はあることに気づいていた。今日は彼の誕生日祝いのためのデートだったのに、デートプランはすべて彼女の好みに合わせて立てていたから、まるで彼女は今日の主人公のようだった。最近、彼の誠意と愛情を強く感じつつ、彼女の抵抗感は前より少なくなったが、彼にこういう心境の変化を打ち明けるつもりはなかった。


こういうことを内心で考えていた時、彼はいきなり自分のジャケットを脱ぎ、彼女に羽織った。


「寒いから、コートを着た方がいい」

「大丈夫だから、それにあなただって寒いでしょう?」

「まあ、お茶で体を温めるから、平気だよ」

「ここまでしなくてもいいのに」

「好きでやったから、いいんだ」


彼女は抵抗することを止めて、ただ深いため息をついた。彼女のこういう反応を見て、彼は思わずニヤニヤした。二人で今日丸一日を過ごせたので、彼女のいろんな表情が見られて、好きという感情がどんどん大きく膨らんできた。ここまで誰かを好きになったことはなかった。この女と一緒にいたい、一生一緒にいたいと、彼はそう決意をした。彼は勇気を絞り出して、両手で彼女の肩を持って自分の方に向かわせた。彼女は彼の突如の行動に驚いて、しばらく何も言えないまま、ただ彼を見つめた。


「俺は前に言ったけど、ここでこの瞬間に改めて言いたい。あなたのことが好きだ。この気持ちを抑えることができないぐらいどんどん強くなっていく。だから、俺と付き合ってくれないか?」


彼女は黙り込んで、彼から視線を逸らした。彼は窒息しそうな感じで、彼女の返事を待っていた。長い沈黙の後、彼女は自分の冷たい手で彼の頬を触った。


「私じゃなくてもいいのに」

「あなたじゃなきゃダメだ。俺と一緒になってくれないか?」


彼女はまたため息をついた。この人をどうしたらいいんだと思った。そして、彼女は結論を出した。


ここまで言われたので、彼の攻撃に参りました。


「じゃ、よろしくお願いいたします」


彼は一瞬自分の耳を疑った。まさか、OKがもらえるなんて。念のために、彼はもう一度確認した。


「さっきの返事、もう一度言ってくれる?」

「わざとでしょう?聞き逃したわけじゃないでしょう…」

「確認したいだけ」

「だから、よろしく…」


まだ話の途中なのに、彼はあまりにもうれしくて、いきなり彼女にキスした。最初は唇が触れるような感じだったけど、彼はだんだんそのキスを深めた。予想外の行動だったので、彼女は反応できないぐらい、そして息もできないほど激しくキスされた。彼からのキスは単なる焦りじゃなく、彼なりの優しさと愛情も感じていた。だから彼女は抵抗することをせず、ただ彼の気持ちを受け止めようと思った。


すごい長い時間が過ぎたような長くてディープな初キスだった。


ようやく彼女から離されたと思ったが、彼は彼女をしっかり抱きしめた。耳元で囁く言葉は、「ありがとう。こちらこそこれからよろしくお願いいたします」


そして、彼の抱擁から解放された後、二人は笑顔でお互い見つめて、何度も深く情熱的なキスを繰り返した。

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