第3話

俺は神官の元に向かった。

神官はなかなか見つからず寄り道とかもしていたため夜になってしまった。


結局神官は教会の裏にいた。

何か作業をしているようにも見えたが、俺は気にせず神官に声をかけた。


すると神官が叫び声を上げながら突然俺に襲いかかってきた。


その目は恐怖に満ちているように見えた。


俺は勢いよくおされて押し倒された。

神官に首を絞められていたが意外と俺は冷静だった。

そのまま俺は躊躇いなく隠し持っていたナイフを勢いよく突き出した。


ザクッ

手にヌルッとした感触と温かい感触が伝わってくる。

胸のあたりを刺す事ができたからおそらく死ぬだろう。

だが、俺は万が一のためにそこら辺に落ちていた石で頭を殴って殺した。


俺が殺したんだ。

不思議と不快な気持ちにならなかった。

やはり、俺は人間ではなく「バグ」なのか....


死体に目を向けると神官の目には恐怖と憎悪で満ち溢れているように見えた。

また、神官の死体のポケットに何か入っていた。


それは通信機だった。幸いなことに通信できていないようだった。


おそらく神官が俺のことを上層部に伝えようとしていたのだろう。

だが、おそらくそれも俺が殺したことによって妨害に成功したようだ。


ピロンッ


「...しの称号を...ました。....が解放されました。」

雑音混じりのとても低いぞっとするような声が聞こえてきた。

俺は少し恐怖を感じたが、考えないようにした。


だがとりあえず今の状況をどうにかしなければならない。

はやくこの死体を処理しなければ...


俺は冷静に処理を始めた。

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