第22話 卒業

卒業、それはひとつの区切りの時期である。

人によって卒業する場所は違うが、基本的には学校を卒業する、というのが一般的であろう。


例えば小学校の卒業式、私の記憶が間違いでなければしょうもない子供の遊戯に揃いも揃って親が涙を流す、といった形であったような気がする。


例えば中学校の卒業式、ここに来て初めて小学校の頃の同級生と別れる人も多かったのでは無いだろうか。ここからは、ちゃんとした「式典」形式でであることが多いように感ぜられる。


例えば高等学校の卒業式、ルールに縛られた半義務教育からの解放に喜ぶもの、仲間との別れに涙を流すもの、それぞれがいたような気がする。そして高校の卒業式となると立派な「式典」である。


ここで社会人になる者もいるが一旦大学まで考えるものとしよう。


大学の卒業式…に関して言うならば学校によってかなり違うので私からはなんとも言えない。

しかしここからは社会人の仲間入りである。


そして社会人、社会人となると定年の人々の卒業式である。私は定年など程遠いために何も言えないがそれでも何十年もの労働の解放となると感慨もひとしおだろう。



そろそろ卒業シーズンである。

多くの人が別れ、そして新たな道を進む。

地元に戻るものもいれば都市へと進む者もいる。


ありとあらゆる道を歩むものに、幸あれ。

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