第30話 土曜日の予定
ホテルの朝ごはんってやっぱ特別な感じがするよな。
満腹ではないが何故か頭痛もかなりましになったし満足だ。
オムレツとか何年ぶりに食ったかな。
まぁ普通に美味しかった。
そして家まで送ってくれた山本さんにも感謝しかない。
車もピンクの可愛らしいお洒落な軽でまさに山本さんって車だった。
今日も夜から仕事みたいだし、ゆっくり眠ってください。
でも、土曜日か。何だかんだでまだ朝だしな。これから今日は何しようか。
とりあえず今はテレビをつけてぼっーとしているだけ。昼飯にもまだ早い。
って、思い出した。
夜からだし色々あって忘れかけていたけれども、隆志だ......。
確かに約束していた。クラブに行く約束。
そう。どうしてもミキちゃんってお気に入りの子を俺に紹介したいってしつこいから渋々了承したんだ。一回かっこつけさせとかないとおそらく死ぬまでしつこく迫ってくるから......。
ただ、そもそもちゃんと今回は出勤しているのか?
前回は急な体調不良とかでいなかったけれども。今回もまた同じようなことになってもう一回はさすがに俺も嫌だぞ。
って、そんなことを考えているとタイムリーに隆志から電話。
「はい。森高。何だ、忘れてねぇよ。わかってる。うん。え? 昼も一緒に食ってそっから夜までブラブラ? まぁいいけど。うん。わかった。じゃあ」
まぁ、どうせ今日は何もすることないし問題はない。ちょうど暇だったしな。
でも俺の最寄り駅に集合って何だ?
別に俺は何の問題もないけど。あいつの家からもクラブからも近くないぞ?
いや、既に朝からあいつどっか出歩いている系か。確かに今思えばさっきの電話でも外にいる感じがしなくもなかった。
まぁ、心底でどっちでもいいことだけどな。
とりあえず、集合場所が俺の最寄り駅ならどうするか。まだ時間あるし若干また寝るか。相手はあいつだし最悪遅れたところでだ。
で、昼はどうする。回転寿司とかでいいかもな。最近結構金使ってるし。
あいつはまたラーメンとか言いそうだけども、さすがに女性に会う前にニンニク臭くなるのは大NGだろ......。
でも、さっきは本当に朝ごはん代は俺が出すって言ってるのに山本さんには頑なに断られたな。
何で? 全然もらったご祝儀のお返しができないんだけど......。
まぁ、今回はお金は降ろさなくていいか。
クラブは真剣にあいつが奢るみたいだし。
はぁ、それにしても最近の俺。改めてだが、何故かものすごく忙しいな。
それにしてもクラブか。何だかんだでまたちょっと緊張してきたな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます