第2話 外来種

 仕事帰りの自宅近くで見慣れない生物が車の前を横切っていきました。自宅近くは野良猫がよく夜のパトロールをしているので、最初はいつもの野良猫だろうと思いましたが、明らかに体のシルエットが猫ではありませんでした。


 私の住んでいる所は比較的田舎の方なので、今までにキツネ、タヌキ、イタチ等は見たことがあったのですが、それらの動物でないことはすぐにわかりました。あまりに気になったので帰宅したらすぐにネットで調べたのですが、どうやらハクビシンだったみたいです。

 

 おそらく今までに動物園では見たことがあるとは思うのですが、あまり印象には残っていないので、感覚的には初めて見た感じでした。ハクビシンに関して全く知識がなかったので「なぜこんなところにいるのだろう」ととても不思議に思ったのですが、ネットでハクビシンの説明を読んでみると日本でもかなり広範囲に分布しているみたいです。


 ハクビシンの説明で気になったのが、「外来種であることは分かっているが移入時期については意見が分かれている」というものでした。江戸時代にはすでに生息していたという説や、明治時代に毛皮用として持ち込まれた一部が野生化したという説が有力なんだそうです。この移入時期の関係で特定外来生物には指定されずイノシシやニホンシカと同じ扱いなっています。

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