小さな疑問

佐藤　誠

　今日も宅配便を開けたら大量の「プチプチ」が入っていました。

　正式な名前は「気泡緩衝材」と言うらしいのですが、おそらく誰に名称を聞いても「プチプチ」と答えるでしょう。

　多分、潰した時の音が名前の由来になっているのだと思いますが、だれが最初に潰したのでしょうね。私は子供のころに母親から教えてもらって、初めのうちは一生懸命潰していましたが、それほど夢中にはなりませんでした。母親はテレビを見ながら、ほぼすべての気泡が無くなるまで潰し続けていましたから、ほとんど中毒みたいなものでした。

　今でも「プチプチ」を潰している人が少なからずいらっしゃるようですが、その楽しさが私にはわかりません。おそらくストレスの解消には役立っているのだと思いますが、本来は「緩衝材」として使用するものなので、潰したらただのゴミになってしまいます。考えようによっては、ゴミがかさばらないように潰して体積を減らしているのかもしれませんが、それなら刃物で切ってしまった方が効率的だと思います。

　しかし、私にはあまり理解できないのですが、一般的に「プチプチ」を潰すという行為は人気のようで「無限プチプチ」なる商品もあるみたいです。私は自分では比較的ストレスを抱え込まない性格だと思っていますが、それでも日々ストレスは感じています。そんな時に「プチプチ」潰しをやったら余計にストレスを感じてしまいそうです。そう考えたら、「プチプチ」で発散できるストレスが一般的で、私のストレスは実は根が深いのかもしれませんね。