第6話 恋歌あれから⑥

「恋歌あれから⑥」


4年も過去の連休に

初めて出かけた門司のこと

港に映えるジャズの音

夕日の海峡艶やかな


その日はあいにく雨模様

傘もささずに夕暮れに

もうすぐ灯りがともるころ

少し寂しい雨模様


どちらともなく手をつなぎ

二人寄り添い歩く街

小さな店に立ち寄って

二人で決める夏のシャツ


街に明かりがチラホラと

風雨が強まる春の暮れ

濡れた長袖肌寒い

君が近づく傘の中


春の天気はよく変わる

晴れ雨 雨晴れ 暴風雨

僕と君との関係も

<div>春に負けずによく変わる


同僚 友人 恋人で

他人になった2年前

それでも今はここにいる

それでも今はそばにいる


4年も前の初デート

軌跡をたどる二人して

君への思いが色づいた

毎週出かけた週末に


毎日思った君のこと

毎日たどった君のこと



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