第3話 恋歌あれから③
「恋歌あれから③」
ハーバーデッキに腰下ろし
二人で眺める夜の海
ようやく涙もおさまって
なぜか無口な二人きり
声に出せないことがある
言葉にならない話せない
あまりに思いが強すぎて
頭の中で空回り
君の向こうでガス灯が
何も知らずに照らす街
たった二年の時だけど
はるか昔の夢のよう
言いたいことが言えなくて
聞きたいことも聞けなくて
黙って寄り添う夜の街
夢なら夢で夢みたい
自分の気持ちがわからない
どうしていいのかわからない
これから何をしたらいい?
君はどうするつもりなの?
君に触れたい少しだけ
もっと触れたい君の指
華奢なその腕引き寄せて
そっと触れたい君の髪
君が愛しいまだ好きだ
まだまだ好きだまだ好きだ
それでも僕は遠慮がち
優柔不断変われない
「ねえ・・・。」
「なに?」
「ねえ・・・。」
「なに?」
「ねえ・・・。またラインしていい?」
「・・・ばか。」
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