幕間

これまでのあらすじ5

 先の川越夜戦の結果、扇ケ谷上杉家は滅亡し関東管領山内上杉家と、鎌倉公方の足利晴氏の権威と実勢力は大きく後退した。


 関東に戦乱の世が本格的に始まったのだ。



 そんな中、大胡は松山での大勝と慈悲の行為から大きな名声を勝ち取っていた。

 それを聞きつけた戦国の武将が面会に来た。


 かの有名な最強一族? 真田の棟梁、真田幸綱であった。


 松風はその懐の大きなところを見せつけ、幸綱を素ッ破集団ごと丸抱えするのだった。これで一気に戦力がアップしたのだった。


 勿論、それだけで終わらないのが松風。

 今度は経済的な基盤をさらに高めるために豪商のネットワークを作り始める。


 その片手間、先に始めていた孤児を集めて華蔵寺という研究学園町で大規模な教育を始めていた。


 それを聞きつけ研究素材のアルコールの製造方法を聞きに来た名医永田徳本と繋ぎを付けて、育てていた孤児を弟子にしてもらう。


 一方、真田の里、上田では大きな戦が巻き起こりつつあり、その対応として鉄砲の試作開発品を使った


 武田晴信の狙撃計画が練られ始めていた。

 今後の戦を左右する鉄砲の大量生産と火薬の製造。これらの準備が整いつつあった。


 これからの大胡は大躍進していくであろう。


 🔸🔸🔸🔸🔸🔸🔸🔸🔸🔸🔸🔸



 「殿……素ッ破の者から極秘の文が。

 限定公開のーと、というものが面白いとのこと」


 「あ~。ユッキー。それはね。深みに嵌まった人たちの落ち行く先だから。

 そんなことを公に言うもんじゃあないよ」


 「は。素ッ破には闇に生きよと、闇で工作せよと……」


 「いらないからね。そういう小細工は!」





 登場人物がわからなくなりましたらこちらをご参照くださいませ。

 https://kakuyomu.jp/works/16816700428374306619/episodes/16816927859186375734


 ここまでお読みいただき面白いと思われましたなら、★での評価、たった1つでも構いません。いただけると更に楽しいものを書いていく原動力となります。よろしくお願いいたします。


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