幕間
これまでのあらすじ3
遂に松風の初陣となる。
8歳で大胡家をついで4年。12歳。元服もまだだ。
関東管領上杉憲政が北条氏康に喧嘩を売った。河越城を囲んで早1年が経過しようとしていた。
そこへ酒を持って行けという。大胡の特産品である焼酎を皆に振舞えと。
普通ならば怒って参陣を拒否するであろう。
これを罠だと知っている事を隠しつつ、いっそのこと大胡全軍を率いての実戦訓練を考えているらしい松風。
家臣一同が震え上がる中、参謀旅行と称して皆の研修旅行を始める。
そして帰りの為と称して補給所と防御施設を作り始める。
河越に参陣した挨拶の際、関東管領に無体な命令をされて「なにか」を隠しているそぶりを見せる松風。
常に側にいて松風を守っている政影は常になくそれを気遣うのだった。
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「殿! そこに覗き見をしている者を見つけ致した。いかがなさいまするか?」
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「殿。それこそ見え透いた陰謀にござる」
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