『鬼娘の巫女』 夢原 礼 (part2)
●名前を名乗る
夢原礼。取り柄はあんまりない16歳だ。身長は168センチ……え? そんなにない? しょうがないだろ巫女姿だと若干小さくなるんだよ。
そこ! 金髪ショートの巫女ってだけでキャラ立ってるとか言うな! これも戦闘衣装なんだからな!
●彼を知る①「戦いについて」
戦いが好きかと言われれば正直好きじゃない……。痛いの嫌だし、剣を向けられるのは怖いし、死にそうになると泣きそうになっちゃうし。
そういう時は、レイや姉貴、大門、円、明奈、林太郎、如月、凛世、偉大な先輩や先生たち。みたいな俺の周りには立派な人がたくさんいるから、そういう人達はお手本にしてる。
みんな、自分の信念のために頑張ってる。俺も負けないように自分を振るいたたせて頑張らないとね。
●彼を知る②「金色の炎を不思議に思う」
金色の炎。俺が使う呪術のうち特別なのはきっとこれだ。
きっと鬼の力だと思うんだけど、俺のパートナーさんは黒い炎しか使えないし、鬼になる前も間違いなく黄金の炎は使えなかったって言うんだ。その時はちょっとだけ不穏に思ったんだけど、でも、やっぱりレイと契約したからこそ宝物だよ。
●彼を知る③「男と女の2つの姿」
鬼娘の巫女の時は普段とどんな違いがあるかって?
えーと、まず体の重心がずれる感じがする。結構胸が重くって。てか女子から見ると俺の大きさは触り心地が良い大きさらしくて、如月とか円とかが触らせろって言ってくるとき、だいたい一緒に触られるんだよ。やべ話がそれた。あとは残念ながらそれでも巫女姿のほうが非常に身体能力や呪力が高いから、こっちのほうで戦うことが多いな。
嫌かって? いやだろ! だって男だし……。
でも最近は悪くないと思ってる。そういうのは偏見で、俺がどんな姿でも俺は俺だ。2つの姿を持てるって特別なことだから、それぞれの体でできることを最大限やりたいと思ってるよ。
●大事にしていること・信念・考え方
最初は「正義の味方!」って思ってたけど、それは間違いだった。今の俺はきちんと理解できてるつもりだよ。
俺は善でも悪でも、助けを求める人を見かけたときに、助けることが正しいと思ったのなら、それを助けてあげられる人間でありたい。誰かの味方になってその人が喜んでくれるのなら、うれしいと思う。
今はレイのことを助ける。最初に交わした『必ず人間に戻す』って約束、そして『最後まで彼女の味方であり続ける』ってことを全力で遂行中だよ。
●好きなもの・好きなこと
巫女姿になってから甘いものが結構好きになったんだよね。レイと知り合ったころ最初に食べた三食団子は今でもとても好みだよ。
好きなことは料理。実際呪術があるから、料理って必要不可欠なわけじゃないんだけど奥深い。自分でおいしいものを作れた時はうれしいよ。最近はレイと一緒にやることも多いから、話題は尽きなくて楽しい。次はこうしたり、ああしたり、って。
●嫌いなもの・嫌いなこと
嫌いな食べ物は特にないな。アレルギーとかもないし、
さっきも言った通り命をかけた戦いは嫌いだな。いやね、戦いを学ぶ学校に行っといてなんだけど、痛いのは嫌だし、殺されると思うと怖いし。でも、誰かを助けるために必要なら、そんなのは我慢できる些細なことだよ。だから俺は頑張れる。
でも学校自体は楽しいよ? あとはジオラマシミュレーションは死なないから安全だし、一定以上の痛みを伴う怪我をした場合強制脱出になって痛みは感じない。なんかゲームをやってる感じで戦えるから嫌いじゃない。
……なんか、こう言葉にしてみると変だな。俺。
●尊敬している人
姉貴はいつも俺の憧れだ。おい、シスコンとか言うなよ。家族である俺でなくとも憧れる人が多い完璧超人。ただ少し俺は申し訳なくも思ってるんだ。俺がいなければもっと姉貴はもっと気楽だっただろう。弟を稼がせないといけない。軍に入ったころの15歳だった姉貴にはあまりにも重い責任だったと、弟として思っている。いつか恩返しできればいいな。
●世間話「京都での思い出の場所」
実は旧平安神宮のホテルには昔一度泊まったことがあるんだ。当時は母さんと父さんもいてね。家が京都にあるのにどうしてって? あそこ、本当はすごいリラックス施設だったんだよ。
呪力温泉、当時は意味わかんなかったけど、呪術師の呪力をバフしてくれるお湯があるらしい。
カラオケ、ボーリング、縁日会場いろいろな施設も地下にはあって子供向けでもあるし、バーとか、劇場とかの大人向けのエンタメも楽しめる。そんな高級ホテルだから、京都の人にとってはリラックスできる遊び場みたいな場所でもあったんだよ。
呪術に少しは聡くなった今は、あんな神秘がある場所をよくもそんな風にしたなって思うけどね。
でもそこで家族みんなで過ごしたのは、いい思い出だな。てかあそこ建ってからそんなでもないのに今度は俺が壊しちゃった。へへへ……
●誰にも言えない秘密
実は……正直巫女姿は嫌いじゃない。
最初はかっこいい人間になりたいから、やっぱり男のほうがいいなって思てたんだけど、周りに頼もしい女の子がいっぱいいるからそんな理屈は通じなくなった。だから、そこは別にこだわるところじゃない。
あと、これは完全にレイを筆頭とする人達と思わぬアクシデントによるものだと信じたいけど、若干ナルシストになりかけてる。おしゃれもそう悪くないと思うようになった。着飾った自分を見て、ちょっと満足することもある。可愛いって言われ慣れてきてむしろそう思うようになってきてるなんて……いいのか、本当に?
●……今後順次追加予定
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