第17話 探索へ

俺達は下山し、飛竜のメスを一匹分ギルドに卸すことにした。

たちまちギルド内が騒然となり、ドラゴンスレイヤーの誕生だとかなんとか、

大変な騒ぎぎなった。飛竜スレイヤーだろうが!!

シグは良いけど俺は密っそりと生きたいのだが・・・。

俺達は領主にまで会うことになりそうだ。

「げ、領主は勘弁してほしいぜ」シグ

「シグはいいじゃねえか!一人で行って来いよ」俺

「は!?身バレしてしまうだろうが!」シグ

「なんだ身バレって?」俺

「ん?俺はこの国の第三王子だからな。領主は俺の顔知ってのよ」シグ

「は?シグルド・シルバーグって仰々しい名前だと思ったら。そう言う事かよ」俺

「そうだぜ!ま、継承権を放棄して出てきたから関係ねえけどよ」シグ

「ふ~ん!あっさりと俺にはゲロったな!」俺

「まあ、お前には隠す必要ないしな!何でも話せるぜ!」シグ

ははは・・・。

俺もこいつになら言えるかな・・・。

「シグ・・・今夜俺の部屋に来ないか?」俺

「ん・・・?気持ちいい事か?」シグ

「違う!!!ふざけんな!」俺

「冗談だぞ!まったく・・・。」シグ

そして俺は赤髪のこと、前世の知識の事をシグに伝えたのだ!

「なにー!!おめ~俺よりもオッサンじゃねえか!」シグ

「何言ってんだ!11歳だ!」俺

「しかし・・・赤髪の聖騎士つったらアイツしか居ねえぞ」シグ

「なに!?知ってんのか!?」俺

「ああ!聖教会のこの辺の担当聖騎士長様だぜ」シグ

「どこに行けばそいつは居るんだ?」俺

「王都だろうな・・・」シグ

「そうか・・・。ありがとう。」俺

「やるのか?」シグ

「ああ勿論だ!必ずな」俺

「そうか・・・分かったよ!一緒に行くよ!!」シグ

「別に来なくても良いよ」俺

「行くよ!!」シグ

「そうか・・・ありがとうな」俺

「ランドと居ると楽しいからな!!」シグ


俺はギルドランクがBに上がった。

飛竜素材でローブ2着を作ってもらった。

俺はこの一年で20センチ程成長していた!

今は140センチだな。白い肌に青い目、顔は可愛いままだ。

早く、外見で舐められない程度の男になりたいもんだ・・・。


俺達は計画を立てた!奴を殺って、違う大陸に移り住むという計画を・・・。

早速ギルドには俺達は旅に出ると言って領主から逃げるように旅立った!!


王都はポポの町を更に北に進むとある都だ。

大分遠いのだが、シグが馬でパッカラパッカラしてくれた!

俺は後ろに乗っているだけなんだが、結構ケツが痛いのだな馬って・・。

シグは相変わらず臭え!

「シグ臭いぞ」俺

「男の臭いだ!仕方ねえ」シグ

いや、仕方なくない。それに一日中しがみ付いていなければならない俺の身になれ!

「なんだ?前に乗りたいのか?」シグ

「前の方がまだいいか・・・」俺

パッカラパッカラ・・・臭いはまだよくなった!けど・・・

「おい!ケツに変なもん当たってるぞ!」俺

「仕方ねえ!物理的な刺激でこうなっちまうんだ!いちいち気にすんな!」シグ

「気になんだろうが!!」俺

「まったくビービーうるせえな・・・」シグ

「フン!」俺

石鹸マジで考えよう。石灰か灰か・・・。

俺達は途中の町で一泊することにした。

「ここは!?これは!石灰石じゃん」俺

建物に使われた石灰を見つけたのだ!!

「なんだ?おい!」シグ

「よし、シグ、しばらくこの町に滞在だ!」俺

「なんだ急に!!まあ良いけどよ・・・。」シグ

石鹸を完成させるぞ!まずはこの石灰石の出所を聞かなければ・・・。


ほう・・・あの見えている禿山ですか・・・。

俺達はその禿山に登った。ここは人が良く採掘しているようで、

魔物もそんなに居なかった。

久々に食人植物の魔物にはであったが、こいつからは、痺れ玉が入手できる!

飛竜山で結構使ったから、補充したかったんだ。


思ったより簡単に石灰石を大量に採取出来た。やったね!

「それにしても俺は鉱山奴隷なのか・・・。ハアハア・・・。」シグ

一角槍でガンガン石灰岩を砕いてもらってたからな。疲れただろう!

これでお前は綺麗になるのだよ!シグルド君!!

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