第5話 町の壊滅

俺が意気揚々とポポの町に戻ると、そこは火の海だった!

「なにこれ!?」俺

神父様!!

俺は全力で教会に向かっていた!

教会内は荒らされ、神像の前で倒れた神父様を見つけた!!

「神父様~!!」俺

「おお・・・ランド・よか・・た。神の目を・・・」神父


ピコン!!「は?」俺


・光のクロス

・サーチ眼鏡

・手榴弾


「嘘だろ!?神父様・・・」俺

出来ないよ・・・。

でも・・・。

神父様・・・。神の目?

俺はサーチ眼鏡を選択した。

ピコン!ストレージにストックしました!


「くそ・・・これで良いのかい?神父!

しかし、誰がこんな事を・・・。」俺


俺は何か犯人の手がかりがないか、壊滅した町中を歩いて、回った。

所々でピコン!!と武具化のスキルが発動した。

死んで間もない人とそうでない人の違いだろうか・・・。

武具化出来た人とできなかった人がいた。

そして、北門を出た所で馬に乗り、北に向かっていく騎士の姿を見たのだ!

白銀の鎧を纏った、騎士の恰好を・・・。

そして、偉そうに先頭を行くあの赤髪と顔!覚えたぞ!!

「しかし、なぜ・・・」俺

騎士たちは、なぜこの町を襲う必要があったんだ?

おかしい・・・。

くそ・・・。

強くなってやる!一人でも国でも何とでも戦えるぐらいに!!

前世の知識がそう言っている。このスキルがあれば出来ると!!


町の人々の命無駄にはしない!!

神父の形見、サーチ眼鏡は武具の鑑定が出来た!

・疾風のサーベル(一度に2回切りつけられるほどに攻撃速度を補正してくれる剣。)

・氷結リング  (魔力を消費して触った物を凍り付かせる指輪)

・雷リング   (魔力を消費して触った物に電撃をあたえる指輪)

・火矢リング  (魔力を消費して火の矢を放てる指輪)

・手榴弾×20 (手投げ型爆弾。ピンを抜き10秒後に中心点より半径5m全方位を爆発炎上させる。)


装備リスト(換装)

頭 :---

眼 :サーチ眼鏡

身体:布の服上・革のベスト

右手:(疾風のサーベル)

左手:各指:雷リング・疾走リング(火矢リング・氷結リング・ウオータリング)

腰 :皮ベルト

足 :布のズボン・ウサギの靴

()は換装すると現れる装備のリストで、いつもはストレージの中だ。


そう言えばジェルボール(投げつけると割れて、大量のジェルが相手を襲う。)

へえこんな効果があったんだな!大量にってどのくらいだろうか・・・。


俺は力をつけるために、どうしようか悩んだ。

この壊滅した町で生きるか、はたまた、隣り街まで出ていくか・・・。

俺は隣り街に出ることを決めた。


ポポの町から南に行くと隣り街のガーランドという大きな街がある。

領主が住み、海運交易も盛んな商業の街だ。

俺にはこのリングがある。魔法が使えるのと一緒だ!

今なら冒険者登録が出来るんじゃないだろうか。多分・・・。

あれから半年か・・・。

受付で門前払い的に追い払われたこと、覚えられていないだろうか・・・。

あの時は女の受付だった・・・。今度は男にしよう。

聖騎士の奴らはいるのだろうか・・・。

見ていろよ・・・赤髪!!

なりあがって見せる。

仇を討つんだ。


って、俺ってこんなに感情的な人間だったっけ?

まあ、こっちの世界のランドになったんだ!

前世の俺そのままってわけはないよな。

俺は生きるぞ!俺らしく!

町のみんなの亡骸はまとめて埋葬させてもらった。

一人ひとり埋葬するのは俺一人では限界があったからだ。

済まないなみんな・・・。

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