第2話 スキルの確認
「神父様!またちょっと森に行ってきます」俺
「ああ!無茶はしないようにね」神父
「はい」俺
午前中は、いつも教会の掃除や洗濯などを手伝う。
それを終えて、俺は裏の森に入っていった!
教会の裏はポポの町の西側の端になっており、その後ろは深い森が広がっていた。
教会の神聖な力によって、町を守っているというのだ。不思議だ・・・。
前日にあちこちネズミ捕りの罠を仕掛けていた!
掛っているかな・・・。ドキドキだ。
新緑に光が当たり、穏やかな木漏れ日の射す森中を歩いていく。
気持ちいいな・・・。
罠を回収すると、罠には結構な数のネズミがかかっていた。
「やったー!!」俺
でもどうやって殺そうか・・・
罠ごと、水に沈めることにした!
かなりムゴイ事は分かっているが、ごめん。
殺せるものを持っていなかったんだ。
ブクブクブク・・・。
ピコン!!
・メリケン
・手袋
・煙玉
おお!スキル表示のように透明な選択画面が現れた!
対象が死んだらこのようになるのか・・・。
これの中から選択できるのかな。フムフム!
メリケン二個と手袋一つ煙玉を七個を選択できた。
ネズミ10匹分だ。
ピコン!ストレージにストックしました!
凄い!!嬉しい。
これはかなり凄いスキルじゃないか?
上手くすればお金も稼げるし魔法よりも凄いかもしれない。
と前世の記憶が言っている。
ネズミはそのまま川に放流して、誰かに食べて頂こう。
小さいけど金属のメリケンが手に入った!
魔物ならどんなものが手に入るのか楽しみだ!
けど、魔物なんて倒すには装備が心もとない。
せめて遠距離攻撃できそうな物が出ないかな?
俺は一旦教会に戻りの物置に、植物用の鳥よけネットがあったのを思い出した!
あれを使って鳥をつかまえられないかな・・・。ナイフも借りとこう。
このネットを広げて、森の樹と樹の間にかけておけば!
後はココの間を通った鳥はこのネットに掛って飛べなくなるだろう。
それを狩らせていただく予定だ。
前世の記憶がこういった、
今出来そうなアイデアを次々に出してくれる。
半日程観察していると、案の定、ネットに鳥がかかってくれた!
大きな鳥や小さな鳥、これらは食べられるのかな・・・。
神父様に持って行って確認してもらおう。
神父様は物知りだ!
小さいころから俺に読み書きを教えてくれて、
将来困らないようにと、他にも色んな事を教えてくれていた。
鳥をそれぞれ、ナイフで絞めていくのだが、結構辛い事だった。
はじめて自分の手で殺生をすることに禁忌感が半端なかった。
ただ、16羽も次々と殺していくと、
途中から感情はなくなり作業になっていったのには、
人間て恐ろしいものだな・・・と思った。
ピコン!!
・弓
・矢
・羽飾り
勿論、弓一つに矢を全て交換した。
ピコン!ストレージにストックしました!
凄い!
大きな鳥がいたが、そいつが弓で、他の鳥が矢か!
メリケン 2
手袋 1
煙玉 7
矢 15
弓 1
これで弓と矢が揃った!
これなら近付かずに遠距離から魔物を狙えるぞ!!
教会に帰ると、今回の鳥は俺達の良い食材になってくれた。
神父様に聞いたら、皆食べられる鳥だったのだ。
解体の仕方とか詳しく教えてもらいながら、そのまま調理もしてしまった。
タンパク質が足りなかった生活も、これで卒業できそうだな・・・。
神父様もかなり喜んでくれていて、
俺の作る鳥のシチューを美味しい美味しいと食べてくれた。
良かった・・・これで俺の身体も少しは大きくなれそうだ。
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