オレと武具の異世界物語

なるカン

第1話 落ちこぼれ誕生

俺は田舎の教会で育てられた戦争孤児だ。

名前はランド!

この町はポポという。

両親は冒険者(何でも屋)で国と国の戦争に駆り出されて死んだそうだ。

戦争とかやってんだなこの世界は・・・ヤダヤダ!

と物心つく頃から思っていた。

というのも、

俺には前世の記憶が朧げにあったからだ。

地球という星で生きた記憶だった・・・。

しかし漠然と知識はあるものの、

どんな人生だったのかどんな名前だったのかも覚えていない。

ただ、年々その記憶は蘇ってきていることは分かった。


「ランド!今日は10歳の誕生日ですね、朝一番で祝福の義をしましょう!!」神父

「はい。お願いします」俺


この世界は10歳になると祝福の義というものを受けてスキルを授かるのだ!

祝福の義により与えられるスキルは様々で、

魔法を授かることがこの世界では絶対条件とも言えた!

なぜなら魔法絶対主義の世界だったからだ。

魔法が授かれなければ落ちこぼれとして、

人権もないような差別を受けて生きて行くことになるのだ。


神父様と祈りの祭壇に登り、神像に向かって祈りをささげた。

「どうかよいスキルをお授けください・・・。」俺

神父様も祈りを捧げていると、俺の身体に光が舞い降りてきて光は治まった。

わ!前世の記憶が全てよみがえってきた・・・!!凄い!


「ランドこれであなたに魔力回路が開通したはずです。

ステータスが見ることが出来ますよ。

ステータスと念じて見なさい」神父

おっと・・・そうか儀式中だった。

「はい。」俺

ステータス!!


-------------------------------


名前:ランド

年齢:10歳

状態:良好


レベル  1


体力  10

力   10

防御  10

速さ  10

魔力 100

知力 100

運  100


スキル

☆(武具化)

☆(ストレージ)

・換装


-------------------------------

ステータスすげー!本当に異世界だ・・・!

「魔法はあったかい?」神父

「いえ・・・なかったです」俺

「そうか残念だったな・・・しかし、スキルは授かったのでしょう?」神父

「はい。☆が二つあります」俺

「☆ですと!?固有スキルじゃないですか!しかも二つとは凄い事ですよ」神父

「そうなんですね!」俺

「上手に使えるように鍛錬するのですよ!」神父

「はい。頑張ります」俺


神父が言うように珍しいスキルではあるようだが、

世間では魔法がない者は落ちこぼれ。それが覆ることはない。


俺は早速、神父に連れてってもらい、

隣り街の冒険者ギルド(仕事の斡旋協会のような所だ。)

に登録をしに行ってみたが、

やはり、

魔法の無い者は登録できないと門前払いされた!


「ランド?冒険者だけが生きる全てではないですから、

特技を磨いて、手に職をつけるようにしましょうね!

私も誰か雇ってくれないか探してみましょう」神父

と神父様は勇気づけてくれるが、

世間では落ちこぼれの俺を雇うものはいないのだ。

勿論、学校になんか行くことも出来ない、このままではただの孤児のままだ。

いや、終いには奴隷落ちなんてのもありえる。


しかし、神父様はいつも、

魔法だけが生きる全てでは無いと言い、俺を投げ出さずに教会に置いてくれた!

神父様とは両親が戦争に行くときに預けられてから、

二人暮らしであり、本当に小さいころからお世話になっている。

今では本当の親のように思っている大切な人だ。

とてもこの人には感謝している。

楽させてあげたいな・・・。


俺は寝る前にステータス画面を見ていた。

あれ?

スキルの詳細が見ることが出来るな!タッチパネルのようだ!


ポチポチ選択してみる。


☆(武具化):生物の命を武具化することができる。

☆(ストレージ):異次元収納に無限に物を入れるておくことが出来る。

・換装:登録している装備を一気に装備した状態に出来る。


あれ?これ凄いかもしれない。

生物の命が武器や防具になるってことだよね?

でも、生物を殺さないといけないってことかな?

俺に出来るかな?ネズミとかでも大丈夫かな?

やってみるしかないよね・・・。

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