第14話 ゴブリン討伐
加藤悠(=クリスタル・ゲージ)が彼女たちから聞いた話によると、
ここは盗賊団のアジトで100人以上の盗賊が集まっているということ
ボスの名前はウォルフでクリスタル・ゲージの父親だということ
クリスタル・ゲージは【悪魔の子】と呼ばれるほど周囲から恐れられ、また一目置かれていること
などが分かった。
「ゲージどうしたの?」彼女の1人リナが心配そうに聞いた。
「記憶がないんだ」
「でも、今のゲージの方が安心していられるかも」カナデはゲージの腕に体をこすりつける。
「私も今のゲージなら結婚してもいいかなあ」ジャコウも背中からゲージに胸をあてる。
3人ともいわゆる美人だ、胸も大きく肌も白い。上物ということだろう。
ただ悠には想いを寄せる女性がいる。
なぜか今は名前も顔も良く思い出せない。
小さなころからずっと一緒にいて支えてくれた女の子。
クリスタル・ゲージが深刻な顔をしているとカナデが頭を撫でてくれる。
「ゲージ、あまり考えないでね?」
「ああ」
数日後若頭のザボウがクリスタル・ゲージを呼びに来た。
「狩りに行きます」
ウォルフを筆頭にすっる盗賊団は義賊と呼ばれるものであった。
襲うのは普通の
魔族が人間を襲って金品や女をさらったあとにその魔族を襲う。
王国法ではその場合金品や女性は被害者や遺族に返さなければならないためウォルフ達のやっていることは違法行為ではあった。
それでも、盗賊団は取り返した金品の半分は被害者の元へ返還しており一般民衆からは絶大な人気を得ていた。
クリスタル・ゲージが駆り出されたのはゴブリンという下級魔族が村を襲って帰る途中の集団であった。
ゴブリンの集団は40匹ほどだろうか。
おそらく数十人の村人が殺され、金品とともに
対する盗賊団は10名
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