第2章 成長(レベルアップ)
第12話 ヒーラーパーティー
北の修道院
勇者の1人、佐藤千園(=クリス・マージ)はまずは冒険者としての修練を積んでいた。
修道院が認定したクリス・マージの職業は回復士、いわゆるヒーラーの初期職である。
この世界には大抵の職業が初期職を含めて3段階の階級がある。
回復士は修行やレベルアップによって次の治療術士・妖精術士・死霊術士のどれかに上がることができる。
治療術士はヒーラーの上級職であり回復魔法のスペシャリストである。妖精術士は妖精を召喚することにより様々な補助魔法を使うことができる。死霊術士は死霊を呼び寄せることにより敵に対して様々な特殊攻撃を行うことができる。
そして、この3つの職はさらにその上位職へとランクアップが可能である。
クリス・マージは修道院の代表ナナから直接に回復魔法の手ほどきを受ける。
そして、魔法の訓練よりもとにかく走らされた。
ナナが言うには「ヒーラーが死ぬことはパーティーが全滅すること」だそうだ。
ヒーラーが一番してはいけないこと、それは仲間より先に倒されてしまうこと、そうきつく教えられた。
朝日が上ると同時に走り始め、質素な朝食を食べると午前中は回復魔法の修行を行い午後はひたすら走る。そして夕方から寝る前までは魔力の底上げをするための
夜、ベッドに入ると失神するように眠りについていた。
クリス・マージの元々の素質もあったのだろう、すぐに回復士として覚えられる小回復・毒回復・麻痺回復・防御結界の魔法を覚えてしまった。
ただ、この後の魔法を覚えるにはレベルアップが必要となる。
モンスターか魔族と戦わなければならない。
ナナがついていきたいところだが、ナナは修道院の事務もあり外に出られない。
そこで修道院の中からメンバーを募って付近の探検をさせることにした。
パーティーリーダーには死霊術士のサナティが就くことになった。
サナティとの相性も考えて妖精術士のクラナと治療術士のヤナイもメンバーとして加わることになった。
ヒーラー4人パーティーというのはバランス的にどうなのかと思うがナナの教えもあり修道院の女性はみな基礎体力があり、物理攻撃もアタッカー並である。
女性のヒーラーのみというパーティー4人はまずは修道院を出て北の草原を目指す。
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