di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~ 月ノ瀬 静流様

【タイトル】di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~

【作者】 月ノ瀬 静流

【ジャンル】現代ファンタジー

【読んだ話数】「第一部 落花流水 第一章 桜花の降る日に  1.舞い込んできた小鳥-3」まで

https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517


 かなりの長編作品です。百万字超えはなかなかお目にかかれないのでその量をかき続けていることがまずすごいなと。


 あらすじを読みましてもかなり壮大なスケールのお話。その冒頭一万字はゆったりとした雰囲気がありました。


 内容としてはゆったりしていません。むしろぎっしりです。

 主人公の父の元に訪れるわけありの貴族。主人公の一族は凶賊と呼ばれる武力を持って揉め事を解決する、一言でいえば荒っぽい家柄らしく、そこにいかにもお嬢様のヒロインが訪問してくるわけです。

 場違いにもほどがある。震えるヒロイン、さあ、ヒロインの運命は!?というところで、主人公と初対面。というところで約一万字到達です。


 それでも風景描写や人物描写が丁寧なので急かされる空気がまるでありません。

 最初から凶賊などの作品の専門用語が出てくるのですが、自然に説明してくれるので混乱することもなく物語に集中できます。


 しかし、大長編の一万字となるとほんとうに冒頭も冒頭。これからあらすじに書かれているような壮大な物語が始まるとは想像もできない状況です。

 この作品の評価を定めるには一万字では足りない。もっと読み進めなければ見えてこないな。そう感じました。


 創世神話から始まるお話好きなんです。と前にも書きました。世界観がしっかり固まっていないと書けない冒頭だと思っているからです。

 このお話も創世神話から始まり、専門用語に、今後活躍しそうなキャラクターたちが一万字からチラチラ登場しています。きっと面白くなる。そう期待させてくれる演出です。


 そこで気になるのがジャンル。

 あらすじもジャンルも確認せずに読み始めてしまう私は異世界ファンタジーなんだろうなと思いなが読んでいました。しかしジャンルは「現代ファンタジー」。そしてあらすじにはSFの文字……。


 ほんと今後の先が読めません。一万字でははかりきれない作品でした。

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