ストーリ―タイプはいくつもないのだー!!!

 この間、川崎駅前のでっかいTSUTAYAで見かけた小説「老人と海」の装丁がとても綺麗だったので衝動的に買ってしまったI-BYです。どうも。

 物語の主軸になるカジキと老人の船、そして晴天の空を深海から見上げる構図で描かれていて良きですよ! 水族館に行きたくなりした。

 著者アーネスト・ヘミングウェイの残した言葉「初稿はどれもごみである」をご存じですか? ヘミングウェイほどの小説家でも、やはり初稿はゴミだったのだと想像すると何だか元気が出てきますよね。皮肉や悪態、後ろ向きな言葉なのに誰かの心を助けるような緻密で不可逆的な言葉を選べる人は素敵ですね。


 閑話休題。

 今回は「SAVE THE CAT」ブレイク・スナイダー著を基にしてストーリータイプについてお話します。

 故ブレイク氏はハリウッドで最も成功した競売向け脚本家の一人で、彼の作品は200万ドルを超える額でスティーブン・スピルバーグに購入されたほど。


 彼がこの本で一貫して主張しているのが

「ジョーズ」と「エイリアン」は同じ映画だ!

 ということ。

 ストーリーを少しでも勉強された方なら、何となく感じていることかもしれませんが、ぶっちゃけストーリーの大枠に焦点を当てればどの作品も大体一緒です。トラックに轢かれ、女神に出会い、異世界転生し、無双orスローライフ……

 ほら、これだけでネット中に5万とある作品をまとめれちゃいました。

 ちょ、そこのあなた! いま、「こいつ他人の作品をディスる屑だな」って思いましたね!

 違うんです。同じであることが重要なんです。


 世界に産み落とされたストーリーで最古のものと言えば「ギルガメシュ叙事詩」を挙げる人は多いでしょう。そこから何千年も経て、ホメロス、マクベス、走れメロスと、今夜もたくさんのストーリーが生まれているわけですが、過去のストーリータイプを大きく外れた作品は、まず"間違いなく"呼吸をしていません。


 大体察しがついてきたと思いますが、踏襲するのが大事なんです。型を体に叩き込み、それからやっと自分の味を出していくのがベスト……かは分かりませんが手っ取り早く上手くなりたいのなら、学術として修めるくらいの気持ちでストーリーを扱うべきです。


 ストーリーの大枠を決めるのに悩んでいるそこのあなた!

 ストーリーは技術です! 偉大な先人たちの真似をして技術を盗んでみたらいかがでしょうか!


 「SAVE THE CAT」の詳細にほとんど触れていないので興味があれば、まずは立ち読みしてみてください。本書にあるブレイクスルービートはストーリーラインを決める作業に凄く役に立つのでおすすめですよ!

 I-BYさんに教えて欲しい!という方は是非コメントください。学術的にご説明しますよ!


 次回は「生活行動」について書きます。地味な言葉ですが、ざっくり言えば作品の根幹です。


 ではでは👋


  

 

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