第162話 竹取物語の題名の由来

竹取物語と浦島太郎は、日本を代表する物語である。称徳天皇は、竹取物語のかぐや姫、浦島太郎の乙姫と二人のヒロインのモデルである。こんな女性は、日本唯一で日本一有名な女性といっても過言ではない。

日本は、昔から判官びいきである。悲劇のヒロインに心をよせない日本人はいない。日本の善良な女性は、皆称徳を慕っている。極悪人と善良な女性で、これほど評価がわかれる人物も珍しい。極悪人は今でも女性が政治をおこなうことを嫌い、女性天皇を許さない。

このような政治が日本を衰退させ、荒廃させているのである。その意味で称徳天皇の存在は、非常に大きいものがあるといわざるをえないだろう。

そして、この物語の題名が謎である。この物語は、竹取物語であるが、話の内容と題名は一致しない。

しかし、その題名は本来の物語の題材を表しているのではないだろうか。大木が男性を比喩しているのに対して、竹は女性を比喩している。それは竹の生育方法は、成長の仕方が女性的であるということに由来する。かぐや姫は竹から出てきており、作者はかぐや姫を竹のような女性と連想させ、女性の象徴として描いている。

竹取物語の本来の主旨は、竹を取るという意味である。四人の人間のクズである貴公子は、世襲氏族の代表で、姫らをおとしめ日本を支配しているのが現在の現状である。

しかし、それは間違いであると作者は竹取物語で主張しているのだ。


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