両思いですね (弥美視点)
その日、ボクは自分の部屋のベッドに転がりながらヒーラギの写真を舐めるように見ていた。
ボクはヒーラギが大好きだ。
なぜなら、ヒーラギこと柊隼人はボクの命の恩人だから。
中学二年生の頃にボクはボクが嫌になり、自殺をしてようとしていたところを救ってもらったのだ。
ヒーラギの写真を見ていると下半身が熱くなる。
だから、ボクは直で下腹部に手をやった。
「ヒーラギ、大好きだかね……」
ヒーラギとしたら、おもちゃでするよりも何倍も気持ちいいだろう。
愛している人なんだ、そんなの当たり前だ。
「ヒーラギ……大好きだよおおおお」
ヒーラギはボクの全てだ。
なのに、ヒーラギはボクのことなんて見てくれない。
ボクにあんなことを言っておいて、それっきりボクに話しかけて来ないなんて……焦らしすぎだよぉ。
でも、ボクは変わらないよ。
ヒーラギくん。
いつもの日課のように家に帰ってきてヒーラギの写真を見ながらするのを終え、ベッドに横になりながらスマホをいじっていた時だった。
ピコンっと一通のLINEが……。
ヒーラギからだった。
その瞬間、ボクはスマホの画面を舐め始める。
この機械でボクとヒーラギは繋がっているのだ。
やっと、ヒーラギはボクのことを見てくれたのかな?
少し焦らしすぎな気もするけどね。
そんなことを考えながら、ボクは通知に触ろうとしたが……。
あ、やばい、ヒーラギのせいで興奮しちゃってパンツがびしょびしょだ……。
先にパンツを変えてくるとしよう。
「楽しみは焦らした方がよりいいからね♪」
ボクはスマホを一旦置いて急いでタンスからパンツを取り出して履き替える。
「ちょっと待ってねヒーラギ……ボクが、ボクが、ボクがあああああ──っ! あ、よだれがワイシャツに……」
しょうがないのでワイシャツを脱ぎ、下着だけ状態にしてベッドに戻ってきた。
これなら、どんなに興奮しても大丈夫だ。
あ、あとはテッシュ、テッシュ!
準備は万全にしておかないと。
ヒーラギとLINEなんて嬉しすぎて鼻血がでちゃう。
……三年間、ボクはずっと待ってたよ……あの時、自殺を救ってもらった時、ボクは勢いで告白をして君が言った。「い、今はその気はない……もしかしたら、これから俺が弥美さんのことを好きになるようだったらLINEする」って。
つまり、これはそういうことだもんね。
そんな思いで、アプリを開くが、ヒーラギからの通知なんて消えていた。
「……あれ? さっきまであった通知が……まあ、いっか」
どんな方法かわからないけどヒーラギがボクにLINEをしたのはこの目で見たしたしかだ。
だから、ボクはヒーラギのIDを打ち込みすぐさまヒーラギの元へ飛んだ。
そのまま、ボクはヒーラギに全てをぶつけた。
今まで言えなかった全ての思いを。
『愛してる、愛してる、愛してる、愛してる、愛してる、愛してる、愛してる、愛してる、愛してる、愛してる。ボクもあなたのことが好き……だから、あそこも濡れてるし……嬉しい!』
す、少し重いけどこのくらいが一番愛が伝わる……ヒーラギもボクのことが好きならこのくらいがいいよね!
ただこれを送信しただけなのに既に下腹部が濡れている。
だめだめこんなんで濡れてちゃ……これからは……これからは──。
よだれがシーツに垂れ続ける。
ボクはそれを止めるために指をペロペロ舐める。
ボクは彼氏と彼女の関係になるんだ。
そんなのになったら……ボク死んじゃうよぉ。
だがしかし、既読がついたもののヒーラギからはLINEが帰ってくることはなかった。
「ぼ、ボクもそれは緊張してますよ、でも、既読無視は……」
だから、ボクは再度愛を伝えるために。
『愛してる、愛してる、愛してる、愛してる、愛してる、愛してる、愛してる、愛してる、愛してる、愛してる。ボクもあなたのことが好き……だから、あそこも濡れてるし……嬉しい!』
それでも、ヒーラギからのLINEは来なかった。
さ、さらに焦らしプレイ……。
そんなことを思うと下腹部からどんどんと溢れるようにシーツを濡らす。
「ひ、ヒーラギ、興奮しちゃうよぉ♡」
その日は過去最高の十五回ヒーラギのLINEと写真を見ながらした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます