花言葉 ウスベニタチアオイ(2月22日)

 エッセイを書き始めた頃、チューベローズの回で、誕生花を調べるのに各サイトを参考にしていると話したことがあります。そこにも書きましたが、誕生日を決める確かなルールはないようです。あるとすれば、花の時期でしょうか。


 花言葉のルーツはギリシャ神話と云われてます。それに各国の文化が合わさったことで、花言葉や誕生日が異なることもあるようですよ。

 日本では、花言葉を載せるサイトを作る花屋さんによっても異なることがあります。もしも「ちょっと今時期にこの花はどうなの?」と思ったときは、他のサイトを探してみるのも良いですし、見比べるのも楽しいですね。


 さて、2月22日は猫の日になりますが、変わらず誕生花をお届けします。

 今日の花言葉は『ウスベニタチアオイ』から『恩恵』『慈善』です。この花言葉はウスベニタチアオイに薬効があることからきていると思われます。


 タチアオイ科ビロードアオイ属の夏の花です。それがなぜこの時期に誕生花となったのか、少し悩みました。

 ここから先の話は、私の仮説です。


 ウスベニタチアオイの別名はMarshマーシュ mallowマロウといいます。古くから喉に良いと云われて薬として使われていました。

 特に、この根には粘液質のデンプンが含まれています。とろみのあるウスベニタチアオイの粘液が、のど飴やトローチのような役割を果たしていたようですね。

 乾燥する冬のために、花が咲き終わった根を乾燥させて保存していたかもしれません。そこから2月の花言葉となったのではないでしょうか。


 ところで、マーシュマロウって聞き覚えがありますよね。

 実は、お菓子のマシュマロのルーツが、ウスベニタチアオイから作った薬用食品だったそうです。

 現在のマシュマロはゼラチンと卵白にお砂糖や香料を加えて作られてます。このゼラチンが、元々、ウスベニタチアオイの根からとれるデンプンで作る粘液だったそうですよ。

 今でも、喉の痛みを緩和するハーブティーとして飲まれているようですね。


 なお、ブルーマロウと呼ばれるハーブとは別なので、購入の際はお気をつけください。

 ブルーマロウはウスベニアオイ(アオイ科ゼニアオイ属)になります。8月14日の回で話していますので、良かったらそちらも読んでみてくださいね。https://kakuyomu.jp/works/16816700428347254810/episodes/16817139557763347940

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