花言葉 ユキノシタ

 朝には雨が上がるという天気予報でしたが、肩がしっとり濡れるような霧雨が続いています。

 私はメガネ愛用者でして、霧雨程度でも濡れると困るんですよ。なので、今日も傘をさして外出しました。意外と歩道を行く人たちは傘なしなんですよ。濡れるの、気にならないのでしょうか。

 そう言えば、娘達も傘をもっていかなかったですね。風邪は万病のもとって言いますし、雨に濡れて体を冷やさないで欲しいものです。


 さて、12月6日の誕生花は『ユキノシタ』です。

 名前だけを見ると、冬に花を咲かせるような気がしますよね。でも、開花時期は5月頃です。

 雪虫に似ているとか、葉の模様が雪のようだとか、寒さに強い植物で雪が積もっても緑の葉がある等、名前の由来は諸説あるようですね。


 ユキノシタ花、ちょっと面白いんですよ。

 花弁は5枚あります。その内、上3枚には赤い模様があるんですが、この模様、一つずつ違うんです。まるで、人の顔が一つとして同じものがないように、似ているけど少しずつ違うんですよ。

 下2枚は上の花弁よりも大きく長く、そして真っ白です。雪虫に似ていると言われるのも、下の花弁が虫の羽に見えたからかもしれませんね。


 昔は、葉が薬に用いられたり、料理されて食卓にならんだそうです。

 寒さにも強く、どこの家にも植えられていたようで、特に井戸回りに植えていたみたいです。日陰でもよく育ち、井戸の側なら水をまく手間も必要なかったからでしょうかね。

 厚みのある葉は、天麩羅にすると美味しいそうで、今でも山菜料理として食べられるそうですよ。


 そんな食べても美味しい『ユキノシタ』の花言葉は『深い愛情』です。

 これは、ユキノシタが民間薬として用いられたことが由来だそうです。昔、ユキノシタの葉を絞り、子どもの中耳炎やの薬としたそうです。


 熱を出した時は、生姜と氷砂糖を煎じて飲ませたなんて話もあります。

 氷砂糖は、江戸時代にはあったそうですが、高価だったと思われます。まだ民間に出回っていなかったと思います。そう考えると、明治、大正……意外と昭和時代にも民間薬として、ユキノシタは重宝されていたのかもしれませんね。

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