花言葉 サワギキョウ

 お家の中が、カボチャの香りで充満している日埜和家です。

 長女が学校で毎年恒例のハロウィンパーティーをするらしいんです。今年、受験生でそれどころじゃないだろう!と言いたい親の気持ちをグッと堪えています。コロナ禍で、高校生活3年間、楽しめないことが多かったですからね。一日二日くらい、息抜きも大切かな、と。


 さて、日埜和家だけでなく、世の中もハロウィン前日の日曜と言うことで浮き足たっていそうですが、そんなことは無関係で、花言葉のお話を綴りたいと思います。


 10月30日の誕生花は『サワギキョウ』です。

 キキョウ科のお花になりますね。夏の終わりから秋の始まりに、しっとりとした青紫の花を咲かせてくれます。寒さが身に染みる10月下旬ですから、もう開花時期は終わりを迎えていそうですね。


 このサワギキョウ、一般的にキキョウと聞いて思い浮かべる花姿と少し違います。花びらは細く繊細で、一見、キキョウには見えないと思います。

 でも、その花色は美しい桔梗色です。


 花言葉は『高貴』『悪意』『特異な才能』となります。高貴は、まさに青紫の桔梗色が与える印象ですよね。

 このサワギキョウと色違いのベニバナサワギキョウという花もあります。その名の通り真っ赤で、カトリック協会の枢機卿が着るローブの色を思わせたことから、cardinal flower枢機卿の花と呼ばれるそうです。そのことも、花言葉に繋がったのかもしれませんね。


 悪意、得意な才能はサワギキョウの毒性に由来しているのだと思われます。

 とても綺麗な花姿ですが、有毒なアルカロイドのロベリンが含まれてます。茎を折って出る汁や葉など、いたるとこらに毒性があるそうです。

 このロベリン、医薬品としても使用されているそうですよ。毒をもって毒を制すではありませんが、薬にもなっている側面からも、花言葉がついたのかもしれません。


 綺麗な花を見ると、手折りたくなることもあるでしょうが、水辺に咲くサワギキョウは、そっとその花姿を眺めるにとどめた方が良さそうですね。

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