花言葉 キンモクセイ

 季節を告げる花というと、春は梅や桜、夏は朝顔やヒマワリが思い浮かぶでしょうか。季節を告げるというより、季節の顔とも言えますかね。

 秋の訪れを告げてくれるのは、パッと思い浮かぶのは紅葉ですかね。


 でも、紅葉って秋の終わりで冬の訪れが近い印象があります。

 そもそも紅葉は、寒さが厳しくなることで、葉の先にまで水分や養分がいかないように、葉を切り離して冬を越す準備のようなものですからね。

 北海道では、雪化粧を同時に見ることも出来ますよね。これがまた幻想的で美しいんですよ。


 関東の紅葉は、北海道ほど本格的な冬服でなくても楽しめますが、温かな飲み物が欲しくなるくらいには寒いですよね。

 紅葉は冬の訪れを向かえるための山々のおめかしで、冬支度を始めなさいって合図なのかもしれませんね。


 紅葉の前に、ふと甘い香りが秋風にのって届くことがあります。

 10月7日の誕生花『キンモクセイ』の香りです。

 オレンジ色の小花がとても愛らしくて、お酒やお茶でも、昔からその香りを楽しまれてます。

 私も桂花陳酒が大好きで、禁酒する前はよく買ったものです。


 キンモクセイはドライフラワーにすると、香りがなくなってしまうそうです。不思議ですね。

 でも、せっかくだから香りを残したいって思いますよね。それで昔の人も、お酒につけたりしたのかもしれせんね。

 ちなみに、桂花陳酒は白ワインにキンモクセイの花をつけたものです。他にも、度数の高いウォッカにつけたものをフレグランス代わりに使って楽しむ方法もあるらしいですよ。

 雨が降ると、一気に花が散ってしまいますが、その前に摘んで長く楽しむのも言いかもしれませんね。


 香りが強くて秋を知らせてくれる『キンモクセイ』の花言葉は『謙虚』『気高い人』です。小さく控えめな花姿が謙虚さを表しているそうです。雨が降ると、その香りを惜しむことなく散る姿が、昔の人には気高いと映ったそうです。


 連日、摘めたい雨が降っています。

 キンモクセイの花は散ってしまったかもしれませんね。どこかに一枝残っていないか、雨上がりに散歩がてら探してみたいなと思います。

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