花言葉 ゼフィランサス

 毎日花言葉を調べていると、知らない花に出会うこともしばしばです。

 9月13日の『ゼフィランサス』も始めて目にする名前でした。でも、ハナニラにも似ているその花姿、どこかで見たことあるんですよね。公園だったのか、はたまた沿道の花壇だったのか。もしかしたら、よく似た別の花だったのかもしれません。


 ゼフィランサスは白やピンクの、ユリに似た花姿です。雨が降った後に花を咲かせることから、レインリリーとも呼ばれるそうです。

 花姿はユリに似てますが、ヒガンバナ科の植物になり、有毒植物なんですよね。厚生労働省の自然毒プロファイルにも記載されていますが、その葉がニラやノビルに似ているため、誤って食べてしまった事例が報告されているそうですよ。


 間違われ方が、スイセンやスズランと同じですね。

 花が咲いていれば間違いにくいのでしょうが、葉だけだと、素人目にはニラとの違いが分からないでしょう。

 万が一を考えたら、ゼフィランサスも畑の側には植えない方が良さそうですね。


 そんな『ゼフィランサス』の花言葉は『汚れなき愛』『期待』『便りがある』です。

 真っ白な花姿が、その花言葉の由来だと言われています。また、ゼフィランサスの語源はギリシア語のZephyros西風anthosだそうです。そこから、風が便りを運ぶというという意味がついたようですね。

 雨に濡れたゼフィランサスが風に揺れたとき、便りが届くのを期待しつつ、恋する乙女が雨上がりを待ったのでしょうかね。


 ゼフィランサスが日本に入ってきたのは、江戸時代後期になります。やはり、園芸ブームが巻き起こっていた江戸の人々は、この美しい花を見過ごさなかったのですね。

 白い花を玉、細い葉が集まる姿をすだれに見立てて玉簾タマスダレと呼び名がついたそうです。

 なお、大道芸の南京玉すだれも江戸時代に生まれた芸のようですが、玉簾の花とは関連がありません。

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