花言葉 クレマチス
秋と言えば、コスモスや萩の花、菊など、素朴だったり和な雰囲気をもつ、落ち着いた花を思い出しますよね。
でも、秋はバラを楽しむことが出来る季節でもあるんですよ。9月ではまだ早いですが、あと一ヶ月もすれば鮮やかな花姿を楽しめる時期が訪れます。
近場にバラが楽しめる庭園が多いので、時間を作って見に行きたいなと思ってます。
バラ園というと、様々なバラが植えられているイメージがあると思います。勿論、多種多様のバラが植えられてますが、それを引き立たせる植物も多く見ることが出来ます。
美しいバラを眺めるためのベンチの周りや、花壇を繋げる石畳を見ると、芝生やクローバー等のグランドカバーが目に映るでしょう。四季を感じられるように作られた緑豊かなイングリッシュガーデンですと、バラと季節の花の共演を楽しむことも出来るので、何度でも足を運びたくなるんですよね。
9月12日の誕生花である『クレマチス』も、バラに負けない美しさをもち、様々な庭に合うことから人気の蔦植物ですね。“蔦性植物の女王”なんて異名もあるんですよ。
私の実母も、玄関先のガーデンフェンスにクレマチスの蔦をはわせていました。バラには少ない鮮やかな紫の花姿が、いいアクセントになるんですよね。
この『クレマチス』の花言葉は『精神の美』『旅人の喜び』『策略』になります。その中の旅人の喜びという言葉は、古い時代のヨーロッパの宿に由来があるそうです。旅人に快適な一晩を過ごしてもらうため、宿の入り口にクレマチスを植え、優しい花で心を癒せるよう出迎えたとか。
今でも、玄関前のフェンスやアーチに蔦をはわせるのが、園芸で好まれるそうですから、どの時代を生きる人も、同じような気持ちで『クレマチス』を愛でたのかもしれませんね。
ちなみに、華やかでヨーロッパでも愛される花ですが、日本にも原種があるそうです。カザグルマと呼ばれる白い品種です。形がとても美しく、江戸時代にヨーロッパに持ち出されることで、これを元にして様々なクレマチスが誕生したそうですよ。
ユリの回でも、シーボルトが持ち帰ったことでユリの品種改良が進んだとお話ししましたが、クレマチスも、そうだったんですね。
なお、カザグルマは日本の環境省レッドリストにも載る、準絶滅危惧種だそうです。山に自生する姿を見かけたら幸運ですね。
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