花言葉 トリカブト

 毒のある花って、意外と身近にあるんですよ。

 庭先にある代表的なのは、鈴蘭、水仙、ツツジや紫陽花かしら。

 鈴蘭や水仙の葉が、ニラと間違われて中毒症を起こしたという話は意外と聞きますよね。


 それと比べると、ツツジや紫陽花はあまり知られてないかも。


 子どもの頃にツツジの花の蜜を吸ったこと、ありますか?

 私はあります。

 でも、実は花に毒性があり、危険な行為らしいです。問題なかった人は、たまたま無毒のものを口にしただけだとか。見分けが難しいので、蜜を吸わないことが最善だそうですよ。


 で、紫陽花ですが……

 いやいや、ツツジと違って紫陽花は食べないだろう。カタツムリが食べるやつだし!と思いますよね。私も思いました。


 だいぶ昔、食用花エディブルフラワーが流行る前だったかな。

 御膳に飾られた紫陽花を、お客さんが食べて緊急搬送されたって記事を読んだことがあります。


 昔は、軒先のきさきの花を飾るなんて店もあったのでしょう。いくらお店の食事でも、食用花エディブルフラワーの確認がとれないものは、気を付けなければですね。



 さて、あまり身近ではないけど、毒のある花として有名なのが、今日の花言葉『トリカブト』です。


 山に自生している猛毒の植物というイメージですが、園芸用もあり、花屋さんで売ってるんですよ。

 うちの近所の花屋さんにもポットに入って軒先で売られてました。ポットに刺さった札に、しっかりと手書きで『トリカブト』と書かれていて、二度見したことがあります。


 園芸用でも、毒性はあるそうなので、栽培には注意が必要だそうです。


 そんな『トリカブト』は、海外でもHelmet flowerカブトの花とかMonkshood修道士のずきんと呼ばれるようです。

 日本でも、神楽の衣装である鳥兜に似ていることから名付けられたと言われてます。(鶏のトサカ説もあります)


 兜に見えることから、花言葉は『騎士道』『栄光』のように栄えあるものがついたようです。さらに、修道士のイメージでしょうか『人嫌い』『厭世家』なんていう、世を儚む意味合いのものもあります。その毒から『復讐』なんて怖い花言葉まであり、物語になりそうな言葉が並びますね。


 また、ギリシャ神話にも出てきますよね。魔術の女神ヘカテの象徴だったかと思います。

 昔から、その毒性に人々は畏れを感じたのでしょうか。

 毒性が強いからか、の本には、その記述が見当たらなかったのですが、もしかしたら、何かすごい魔術に使われた時代もあったかもしれませんね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る