第13話 一緒にイクのが良いんじゃない

「ねぇ……ちーちゃん」


「なんだ?」


「私の……ってる?」


「いや……ってはいない……かな……たぶん」


「はぁ……良かった」


「いやしかし、そんなに気にする事か? ……それ」


「そりゃ気にするよぉ。だって『ととのった』時ってさぁ、イッた時みたいに気持ち良くなって、そんでもって恍惚トランス状態になるわけでしょ?」


「まぁな。確かにそういうふうに言う人もいるわな」


「って事はよ。もし私の乳首ちくびってたらさぁ『あっ、この娘いま、イッたな!?』って事がバレちゃう訳じゃん」


「まぁ、確かにそう言う事になるっちゃあ、なるんだろうけども。でもお前、まだサウナに入ってから一分と経ってないぞ。そんな簡単に『ととのう』わけがないだろう?」


「え? サウナに入ると誰でもすぐに絶頂エクスタシーを極めるんじゃないの? 私、結構早くイク方だし、回数こなす性質たちだから、そろそろ来ても良い頃かなぁって」


「お前の性癖は一旦スルーしておいて。いったいどこでそんな情報仕入れて来たのかは知らんが、そんな簡単に『ととのった』状態になどならんぞ。まずはサウナに入って、次に水風呂、そして休憩と、このセットを四、五回ほど繰り返した後に、ようやくそう言った状態になる場合がある……と言う程度のものだ」


「まっ、マジか?」


「まっ、マジだ!」


「うへぇ。気の長い話だねぇ」


「まぁ、お前はまだサウナ初心者だからな。まずは体をサウナに慣らす事を最優先に、サウナは五分程度。水風呂も全身では無く腰あたりまで。その後に水分補給と休養を挟んで、二から三セット程度で収める事を推奨するぞ」


「そうかぁ。分かった。私もちーちゃんと一緒にイける様に頑張ってみるよ。だからちーちゃん。一人で先にイクのは駄目だよ?」


「もぉぉ、言い方っ!」

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