第7話 マッサージ機能って良いじゃない
「そっ、そうか。聞こえていたか。それは何より。えぇっと、お前は茶器を洗わんでも良いから他の事をしてくれ」
「はぁぁい!」
「……くっ!」
「なんだ……それは?」
「手ブラ」
「即答だな……。つまりそれは、お前の手が私のブラの代わりをしてくれている……と言う認識で間違い無いのかな?」
「うん、そうだよ。だってさっきのカフェラテ事件でブラが洗濯中だからねぇ。ちーちゃんのオッパイ大きいから、ちゃんとブラしておかないと、揺れちゃって作業に支障が出るでしょう?」
「うっ……うぅぅむ。確かに。確かにブラをしていない状態では、諸所の作業に支障が出るレベルではある。確かにその通りだ。その通りなのだがっ! これは如何なものか? これは……これは果して正解なのか!?」
「もちろん、正解だよぉ! 大丈夫。私が後ろから支えてあげるねっ!」
「くぅぅっ! 何たる
「何難しい事言ってるのぉ。ちーちゃん、私がサポートしてるんだから、ちゃっちゃと洗っちゃって!」
「あっ、あぁ……そうだな。本来の目的を完全に忘れていた様だ。そうだ、そうだな。
「ちょっと何言ってるかわかんないんけど」
「いや、分からずともよい。ここからは私の問題だ。
――カチャカチャカチャ……うっ。
――カチャカチャカチャ……あっ。
――カチャカチャカチャ……おほっ。
「ねぇ……ちーちゃん」
「なっ、なんだ?
「さっきより速度遅くなって無い? っていうか、さっきから同じ茶器を何回も洗ってるけど」
「くっ……バレていたかっ。ついつい。ついついこの至福のひとときを一秒でも永らえようと、体がサボタージュをしている様だ。くっ。私の体っ! 働けッ! 働くんだっ! これが終われば、一緒に帰ると言うボーナスフェーズが待っているんだぞっ! それでも働かぬのかっ!」
「えぇぇ。ちーちゃんの体、働いてくれないのぉ!」
「あぁ、その様だな。頭では分かっているのだが、体がどうしても言う事を聞かん」
「ふぅぅ……。仕方が無いなぁ。それじゃあ
「まっ、マッサージ機能っ!!」
「えいっ! ブブゥゥゥゥン! ブブブゥゥゥゥン!」
「おっ……おほっ! むほほっ!!」
――ガシャン!
茶碗が割れた……。
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