第8話 不幸中の幸いも良いんじゃない
「なにもあんなに怒らなくたって良いのにねぇ」
「あぁそうだな。ただ、学校の備品を破損したのはまぎれもない事実だし。しかも弁償は不要と言う事になったのだから、不幸中の幸いと考えるべきだろうな」
なんだかちーちゃんが、しょんぼりしてる。
ここはひとつ、私が元気付けないとですね。
「不幸中の幸いねー。それじゃあさ、せっかくだから二人でもっと楽しい
「え!? たっ、楽しいコト……っていったい?」
「それはねぇ、ふたりで一緒にお風呂に入ってからぁ、イチャイチャするのっ!」
「ふっ、ふたりで一緒にっ!?」
「そっ! うふふっ!」
「ふふふふたりで一緒に、ももももっと楽しいコトってっ! そっ、それは……流石にっ……」
「ダイジョブだよ、平日だし、きっと空いてるよ」
「なんとっ! 平日は空いているのかっ! 流石にそんな情報は持ち合わせてはおらんが……。いやいや、そうではなくて、私はまだソッチ方面で確定している訳では無いと言うか、なんと言うか、そのぉ……って言うか、
「えぇぇっと、お
「なぜに疑問形? いやいやそんな事より、お隣のお
「あはははは。エロエロ大学生は上手いこと言うねぇ。彼女は
「くっ! 名前なんてどうでも良い!」
「ひどっ!」
「お前があんなエロエロなお
あららぁ……。
ちーちゃんったら、手が
スマホ持つ手がぷるぷるしてる。
うふふっ、おっかしいのっ!
「えっとぉ、113番だっけ?」
「そうそう! 113、113番……って、それは『電話の故障受付』だっ! それじゃないっ! 違う番号だっ!」
「それじゃあ、114番?」
「何故に疑問形っ? いやいやそんな事より、114番は『お話中調べ』ではないかっ! 相手先の電話がお話し中かどうかをしらべてくれる便利なサービスだぞっ、違うっ! それじゃないっ!」
「だったら171番じゃないかなぁ?」
「そうそうそう! 171番、171番っ! って! 171番は『災害用伝言ダイヤル』じゃないかっ! 災害発生時に伝言が残せる非常に重要な番号だ! 緊急時に重要と言う意味では確かに同じだけれども、だけども今回は違ぁぁうっ! って言うか、いまだにダイヤルって言うのも少々気にはなるな。何しろダイヤルと言うのは円盤状の表示盤や入力装置の事を差す用語だ。今の電話にその様な入力装置が付属して無い事は
もぉ、ちーちゃんってば、やっぱりポンコツ。ふふっ。
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