第8話 ◆語尾の音の繰り返し問題

以下は推敲を経ても、意図的に繰り返しを残したものです。

「い」や「あ」、「う」の音の連続があります。

作品のラストですが、ごく初期からイメージは固まっていて、そのため、推敲を経ても直す必要がほとんどないのだと思います。


「とにかくそれからだ。」という最後の一文は、とても気に入っています。


―――――――――――――

友里が健常児として育つかどうかはまだわからない。

もし後遺症が出たら、理世と自分は受け入れることができるかどうか――それもわからない。

完璧主義の自分は完璧な子供が欲しいのだ。

自分だけではない、こう思う親は多いのではないか。

「友里には、できるだけのことをしよう」

伊坂は思わず、口に出した。

「もちろん」

理世が答える。

もう少しで、友里を家に連れて帰れる。

家族の、新しい生活が始まる。

とにかくそれからだ。

―――――――――――――


直した部分は、


「自分だけではない、どの親もきっとそうだろう。」



「自分だけではない、こう思う親は多いのではないか。」


にしました。

これは書いてから四年経ち、こうした方がより多くの人に受け入れられやすい表現かな、と思い直したからです。


九時半頃から開始して、途中昼食をとったり遊んだりしながら、今最後まで来ました。

もう一度最初から見直します。

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